【前回のお話】
これまで「ブラック企業の見分け方」シリーズを5本紹介してきましたが、今回はブラック企業で起きたこぼれ話を紹介したいと思います。
ブラック企業に有給はない!
ブラック企業には有給なんて言葉はありません。
ブラック企業に勤めている・務めたことがあるという人から、その通りという声が上がっているかと思います。
私が勤めていた会社も例外ではありません。
ある日、私が追っかけていたアーティストの握手会の参加権が当たり、どうしても行きたい!と思った私は、女上司に有給を取りたい旨を相談しました。(この頃は多少女上司と仲が良くなっていた)
理由を聞かれ(有給はいかなる理由でも取得できるはずなんですけどね!)、嘘をついてばれたら怖い会社なので正直に握手会に行きたいという話をしました。
有給休暇の取得に特別な理由は、本来『必要ない』のです。
※労働問題弁護士ナビ
私がそのアーティストを好きだというのは周りにずっと言っていたため、女上司も無理かもしれないけど社長に言ってみると言ってくれました。(有給はいかなる理由でm)
女上司が粘ってくれたおかげで有給を貰うことができ、社長にお礼を言いに行くことになったのですが(有給を頂きありがとうと社長に言いに行かなければならないという…)、女性スタッフには見せない顏で「ったく…女上司に手間かけさせやがって…」と低く言い放ったのですよ…。まさに凍てつく波動。
Oh…。これ素顔。これが本性…。
ものすごい怖かったのですが、とりあえず有給を貰えて握手会に参加できる運びとなりました。
ですが。
有給を取ると、翌日「有給を頂きありがとうございました」と社長に挨拶に行かなければいけないのです。(有給はいかn)
前々日に凄まれているわけですから挨拶行くのも憂鬱でしたが、挨拶しないことにはココでは生きていけませんので社長が出社した早々大声でお礼です…。
有給はダメだけど生理休暇は認める
ちなみに、有給は取れない会社なのですが、なぜか毎月生理休暇を1日貰えるという変な会社でした。ほら、自称フェミニストだったから。笑
社長に直接言うのは嫌だろうからということで女上司経由で申請するのですが、生理周期を把握される感じでちょっと気持ち悪いですよね。無条件で休めるのはありがたいのですけど。
ブラック企業あるある!社長ついに訴えられる!
喫煙新人女子に対するセクハラで訴えられたのではなく、元部長より訴えられていたようです。
数々の暴言や暴行(直接的な暴行があったかはわかりませんが)を理由に訴えたのかなと思ったのですが、なにやらずっと雇用保険に入れてもらえてなかったみたいなのです。
【雇用保険の加入条件】
- 1週間の所定労働時間が20時間以上の場合
- 31日以上雇用される見込みがあるの場合
- 雇用期間が31日未満だが1週間の所定労働時間が40時間以上の場合
雇用保険は、上記の条件を満たす労働者は雇用形態を問わず加入が必須となり、正社員や契約社員はもちろんのこと、パートやアルバイトでも、条件を満たす場合は雇用保険に加入義務があります。(当然部長は加入条件をクリアしています)
きっと部長も部長のご家族も金輪際社長とは関わりたくないと思っていたと思うのですが、失業保険も貰えないとなれば訴えるしかなかったのだと思います。
詳細は分からないのですが、保険料が天引きされていたのに加入してなかったということであれば本当に最悪ですよね…。
雇用保険についてネットで検索してみたところ、実際にそういった事例もあるようなので、さすがにそこまで腐ってないでしょうと言い切れないのが怖いところです。
社会保険の場合、保険証の有無で加入しているかいないかはわかりやすいと思いますし、部長は病気を患っていた方なので社会保険は加入済みだったのかなと思います。
社会保険加入済みであれば当然雇用保険も入っているはずだと思っていたのに、実際は未加入だったということが、辞めてからしか気付けなかった原因ではないでしょうか。(給与明細も雑なものでしたし…)
ちなみに私は雇用保険も社会保険も加入済みでしたし、その後の失業保険の手続きも問題なく行なえました。この辺の手続きは全部女上司がやってくれていたのですよね。
ブラック企業あるあ…る?生命保険に入れられる!
入社して試用期間が終わった時くらいに、生命保険に入れられました。費用は会社から出してもらえたのですが…。
正直、あ、私殺されるのかな?過労死?って思いましたよね。
その後、社長との雑談(会社が末期の頃は雑談に付き合わされた)で、
と思いつつ、私同じ不安感を抱いた人、そりゃ~いるよねと思いました。罵声・怒声が響き渡る会社で、生命保険に入れられたら…ねぇ…?