【前回のお話】
ブラック企業最後の柱 女上司クビになる
男上司たちがいなくなり、女上司も柔和化し一見平和だったこの会社で激震です。
ついに、女上司がクビになるという日が来ました。
女上司は帰りの時間になるとスタッフの日報を集めて社長室へ行き、1日の報告に行なうのが日課となっていたのですが、その日は社長室からなかなか出てこなくて何か問題でも起きたのかな?と感じていました。(いつもは5分程度で出てくる)
帰宅時間になり、みんなで一斉に「お先に失礼します!」というのを叫び、(もう社長しか残ってないんですけどね)裏口のドアをでたところ、女上司から「みんな今日ちょっと時間ある~?お茶していかない?」と誘われたのです。
これはなんかあると全員が察したに違いありません。
喫茶店に着いて女上司から告げられたのは、
いやいやいやいやいや!!!!!
経理とか事務手続きとか全部女上司が担っていたし、我々だけ残っても何もできない!!いきなりなんで?どうした!?何があった!?
という感じで事情を聞いたところ…。
- 最近結婚をした
- 引っ越しをすることになった
- 新しい住所を会社(社長)に伝えたくない
ということを社長に告げたら、
ということになったようで…。
たしかに、住所を会社に伝えないというのはダメ、クビになって当然と思われるかもしれませんが、以前社長が女上司の家(一人暮らし)に乗り込んできたことがあったみたいで、新婚生活にそんな危険性を持ちこみたくなかったのだと思います。
ブラック企業ついに退職!スタッフ全員からの辞表
女上司が居なくなってしまったらこの会社、活動できません。
この会社、色んな意味でもう限界でした。
いえ、本当はとっくに限界なんて超えていたんです。
ということで、もういっそみんなで辞めましょうという話になりました。
そして翌日、一人ひとりが社長に辞めますということを伝え、私はその日をもってブラック企業を退職する運びとなりました。
本当に晴れ晴れとした気持ちで家に帰ることができました。
ちなみに女上司は諸々の手続きのため(私を含め他のスタッフが辞めることになったので)、クビにされたのに一旦戻されていました。
社長は「クビにしたのに、また戻ってきてくれるなんて、本当いい人だよね…。」と淋しそうに呟いていましたが、その言葉の裏に『それなのにお前らときたら…』という恨み節が込められていそうでしたし、何より女上司の存在意義を見誤りクビにしたのは社長なので、仕方ないよね!という感じです。
女上司がクビにならなければみんなで一斉に辞めるなんてことは起きなかったかもしれませんが、スタッフ全員、辞めるタイミングを計っていただけという状態だったので、遅かれ早かれこの会社からスタッフが消える日は訪れたでしょう。
女上司は諸々の手続きが完了するまで(約2か月)、出社し続けていたみたいです。
協調性のない先輩も、顧客とのやり取りが残っていたため、2か月くらい辞められなかったみたいです。(きっと女上司は協調性のない先輩の仕事が完了するまで付き合っていたのだと思います)
女上司、良い人なんですよ。本質的には。
でも女上司が怖くて辞めて行った人たちもたくさんいるんですよね。
こんな濁りきった会社で出会ってなければ、ちょっと怖いけど頼りなる上司という人だったんじゃないかなって思います。
二度と会いませんように…
もう二度と、この会社の人たちに会うことは無いと思いますし(居住エリアが近いので遭遇する可能性はあるのですが)、会いたいとも思わないです。
笑い話するのはいいんですけどね。もう昔の話ですし。
でも会いたくないんです。
なぜならこの時より体重が10kg以上増えているから…!!!!
10kg太った姿は見せられないっ!笑