今日はVUメーター製作記の最終回です。
この作業のピークは、前回のケース加工でした。
いかに正確に近い3,5ミリの穴を開けるかが最大のポイントと言っても良いほど重大な作業だったので、残された作業はプラモデルを作るように簡単なはずです。
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説明書がない
メーターをドライブする基盤は完成しているので、残りの作業はメーターとメーターのランプに線をハンダ付けして、基盤へ接続するだけです。
基盤側は精密ドライバーでコネクターのネジを回して固定するだけなので、全く難しいことはありません。
電源と左右のメーター関係、インプット配線だけなので、説明書が付いていません。
基板上には6個のネジ止め式コネクターが取り付けられていて、基盤には「CN1」から「CN6」と「+-」の記号が印字されています。
CNとは、コネクターの略の様です。
又、基盤の空きスペース部分に何を接続するかが印字されているので、場所さえ間違えなければ問題なく動くはずです。
CN配列
CN1 | INPUT(左ch、アース、右ch) |
---|---|
CN2 | 右ch用VUメーター(+・-) |
CN3 | 右ch用LED(+・-) |
CN4 | 左ch用VUメーター(+・-) |
CN5 | 左ch用LED(+・-) |
CN6 | 電源(交流) |
ここで、ちょっと気になるのが、電源が直流でなく交流であることです。
手持ちには100V:12Vのトランスが無かったので、12Vの直流が出力されるACアダプターをつなごうと思いました。
電源の取り入れ口がない
ここまできて、失敗に気が付きました。
ACアダプターを差し込むコネクターを考えていませんでした。
インプットレベル調整用のボリュームを取り付ける穴を2つ開けておきましたので、取りあえず、そこから線を引き出すことにします。
最悪の場合、基盤のトリマーだけで調整することにして、残りの穴には電源スイッチを付けることにしました。
電源が交流?
それにしても、気になるのは電源コネクターに「AC」と書かれていることです。
おそらく、このセットは大陸製のものだと思うので、ひょっとしたら、ACとDCを間違えて印字してあるかもしれまぜん。
いきなり交流を流して部品をダメにしてはいけませんから、DC12VのACアダプターの先端を切って基盤につないでみます。
VUメーターのランプ端子につないでも、メーターが光ることはありませんでした。
本当に、AC12Vなのかもしれません。
そこで、ACアダプターの整流回路を取り外して、トランスの2次側から直接AC12Vを取り出してメーターランプに繋いでみます。
ランプが光った!!
本当にAC電源を繋ぐようです。
そこで、ランプに繋いだ線を外して基盤のCN6へ繋いでみます。
整流回路を外したACアダプターをコンセントにつなぐと、一瞬、左右のVUメーターの針が反応し、メーターランプが点灯しました。
試しに、PS4のコントローラーのイヤホン端子からINPUTに配線して、PS4を起動しました。
聞きなれたドラクエのテーマに合わせて、VUメーターの針が元気に振れています。
細かい調整は後にして、メーターの振れを見ながら、完成の喜びにひたりましょう。
現在、前立腺がんの放射線治療中なので禁酒をしていますが、部屋を暗くしてメーターの躍動をツマミにビールで乾杯したくなりました。
VUメーターがもう少し大きければ、JAZZ&ウイスキーで楽しめそうです。