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【新卒】就職活動は商店と同じ!?イキが良い呼び込みが肝心!!

新年度のスタートです。
私の勤務する専門学校でも、昨年に授業を担当していた1年生が今年は2年生になります。
専門学校の2年生といえば、最終学年!
就職活動をしなければなりません。
ウチの学生も、2年生の後期に入ってから活動を開始する人が多いのですが、大手の求人は3月から始まっていますので、気が付いたら募集が終わっていたというケースが多くみられます。
そんな人たちに向けて、今日は就職活動のお話です。

就職活動にパソコンスキルは必要?

私には真似するスキルはありませんが、近年の学生はスマホで文章を書く人が多いようです。
レポート提出に関しても、「スマホで作成してきたけれど印刷の仕方がわからない」と言った学生を見かけることが多くなりました。
確かに、最近のスマホは画面が大きくキーボードが要りませんし、何より予測変換機能が強力なので、パソコンを使う必要がなくなってきているのかもしれません。
しかし、採用試験に応募する際のエントリーシートや会社説明会の予約票などの印刷はパソコンの方が手間はかかりません。
何より、新卒の学生さんはスマホ世代化もしえませんが、会社で面接を担当する側の人間はパソコン世代ですから、少なくとも、ネット閲覧やワープロ、フォルダやファイル形式程度のスキルや知識は必要です。

最近は、自宅にパソコンがないという家庭も増えてきているようですが、人並みに就職活動をするならば、1万円程度の中古で良いのでノートパソコンくらいは準備しておきましょう。

志望動機は明確に

私の勤務先は音楽関係の専門学校なので、ある程度、就職先は限定されます。
私の仕事は「ミキシングエンジニア」ですが、この業種にも「レコーディング」「コンサートPA」「舞台音響」「放送局の音声」など、様々な仕事があります。
ですから、面接の際に「なぜ、この業種を選んだか?」と聞かれて、単純に「ミキシングエンジニアになりたかったからです」と答えても、漠然としすぎてしまうので答えになっていません。

私の本業は「レコーディング・エンジニア」なのですが、PAを選ばなかったのは「一発勝負よりも作り込む作業の方が好きだったから」です。
この答えだけで、一発勝負のPAと舞台は排除されます。
更に「楽曲製作に携わりたい」と付け加えれば、放送局や舞台は排除されます。
なぜ、この業種を選んだか?ということは、逆に「なぜ、他を選ばなかったか?」ということでも説明できますから、いかに分かりやすく答えることができるかがネックになります。

会社を選んだ理由

さて、業種の選択理由と同時に重要なことは、「なぜ、この会社を選んだか?」ということです。
これは、面接試験で絶対に聞かれます。
私は、この質問に対しては「良い意味で他社との差別化」を考えるように指導しています。
同業他社が山ほどある中で、あえてこの会社を選んだ理由を明確に伝えなければなりませんから、「その会社に有って他社にないもの」や「その会社が得意とするもの」を探しだし、それに興味がある、それをやってみたいと強くアピールすることで、この質問はクリアできます。
そのためには、面接に臨む前に、徹底した企業研究が大切です。
「私が採用された暁には、是非、○○がしたいです。」としっかり答えられるように準備しておいて下さい。

面接は試験ではない!!

「面接試験を受けに行く」という発想ではいけません。
質問に対して無難に答えるという姿勢では、数多くの応募者の中に埋もれてしまうだけです。
「面接試験は自己アピールの場」と考え、しっかりと自己主張をすることを忘れてはいけません。
つまり、面接はアナタに与えられたチャンスなのです。

私が学生に良く言う事なのですが、
面接する側は、1日に数十人の受験者と対面するわけだから、一人ひとりは八百屋さんで売っている「1袋○○円のジャガイモ」にしか見えない。
でも、ジャガイモは買ってもらう事を待つしかできないけれど、アナタ達は話すことができる。
話す事が出来れば、自分で自分の美味しさを主張することができる。
他のジャガイモよりも、ここが美味しいポイントだよ!と伝えられれば、他のジャガイモよりも買ってもらえる確率は上がる。
だから、自分のセールスポイントを自覚して、しっかりアピールすることが大切なんだよ。

又、別のたとえとして
鮮魚店の店員さんは「らっしゃい!らっしゃい!今日は活きのいいアジが入ったよ!」とか、勢いのある声で呼び込みをやっているでしょ。
近所に活気がなくシーンとした競合店があっても、そこで魚を買おうとは思わないんじゃない?

面接試験は、それと同じ「自分を売り込む場」です。
何人もの受験者の中で、前向きに自己主張できる人と質問されたことだけに無難に答えた人では、前者の方が圧倒的に印象に残りますからね。

ですから、面接試験は自己アピールの場として積極的な姿勢で取り組めば、きっと活路が開けるはずです。

明日は、私の面接試験突破!【6/262】のお話しをしたいと思います。