ギター

【ジャパンヴィンテージ】昭和のグレコギターレストア大作戦#1

大阪万博の頃のギター

この年末年始で、アコギのレストアやらエレキの組み立てなど、ギター工作がマイブームでした。
そこで、ふと思い出したのが、数年前にリサイクルショップで買ったジャンクギターです。
形はフェンダー社のストラトキャスターに似せているのですが、随所に雑なところがあります。
一番目立つのが、ヘッド部分のロッドカバー!
ラージヘッドのストラトをコピーしたのでしょうが、本家の場合はロッドカバーではなく、「へそだし」とか「弾丸」「座薬」などと呼ばれるロッドナットが付いているはずです。

だんなぽん
だんなぽん
座薬と言っているのは、ウチらだけかも知れませんが・・・

それが、「これはコピーモデルではありません!!」と言わんばかりの勢いで主張するような金属製のロッドカバーが付いています。
しかも、三角形の頂点部分にあるはずの止めネジが1本ありません。

ロゴは、マニアの間で「グネコ」と呼ばれる書体で書かれています。
昔は、ギブソンに似せた「グネコ」やフェンダーに似せた「フェルナンデス」など、節操がないロゴが多かったのです。
そこから判断すると、1970年代頃に製作された「ジャパンヴィンテージ」ともいうべき、御老体ギターだと思われます。


いろいろと雑

さて、この年代物のギターですが、今では考えられないようなオリジナリティに溢れたギターです。
先ほども挙げたように、ヘッド部分のロッドカバーだけではありません。
ブリッジの駒が金属ではなくプラスティック(牛骨ではないと思います)でできています。

ネックも3枚の板を張り合わせたようです。

ボディー裏からトレモロアームのスプリング部分を見ると、リアピックアップが見えます。

本来、この部分は貫通していないはずなのですが、さすがにこれには驚きました。
1万円以下の大陸製コピーモデルでも、こんな雑な構造にはなっていないです。
おまけに、そこから見えるピックアップが「昭和テイスト」を漂わせています。
又、スプリングハンガー部分も、ゴッツイ金具で固定されています。
こうなると、オリジナルモデルと言っても良いかもしれません。

見事にジャンク!!

肝心のコンディションですが、これがヒドイ!
まず、アンプに繋いでも音が出ません。
1弦のペグがありません。

トーンつまみとピックアップセレクターの先端部分もありません。

いわゆる「ジャンク」と呼ばれるレベルのコンディションです。
そんな状態なので、リサイクルショップでは1,500円で販売されていました。

だんなぽん
だんなぽん
頑張って復活させるぞ!!

ペグの交換

まず、着手すべき患部はペグです。
1弦が使えなければ、ギターとしては致命的ですからね。
幸い、残っている5つのペグにダメージはなさそうなので、同じ形状のペグをオークションサイトで見つけようと探しまくりました。
しかし、オークションサイトだけでなく、amazonや楽天でも見つからなかったので断念!
新規で付け替えることにしました。
グローバータイプのペグは穴を拡張しなければならないので、クルーソンタイプにしました。
残念ながら、手持ちにはブラックしかなかったのですが、この際、贅沢は言っていられません。
早速、5つのペグを取り外します。

ネジが回らない!!

ペグのネジをドライバーで外そうとしましたが、どうしても回らないネジが3本ありました。
ここは、こんな時のために!と買っておいた「ネジザウルス」の出番です。
ネジザウスは、ペンチ先端の噛みあわせ部分が丸くえぐれている形状をしており、そこへネジの頭を挟んで強引に回すというもので、ネジ山がつぶれていても外すことができるという画期的な工具です。
昨年の楽天スーパーセールで買ったものですが、やっと出番が回ってきました。

しかし!!
ネジを掴んでも、回すスペースがありません。

だんなぽん
だんなぽん
ががーん!!
これでは外せない!!

こうなったら、仕方がありません。
最後の手段です。
ドリルでネジの頭を削り、ペグを強引に引き抜きます。

最初は細いドリルの端でアタリを付けて、次に大きな刃でネジ頭を削ります。
たまにドリルが外れて、ネックにガコっといいてしまい、ネックをえぐってしまいましたが、何とか作業が完了です。

外した残骸を見てビックリ!
ネジがネック材の中で錆びついていたのです。
これでは、どんなに頑張っても回るわけがありません。

そこへ、嫁にん登場!

よめにん
よめにん
夜の10時すぎに、居間を鉄屑だらけにするんじゃない!!
だんなぽん
だんなぽん
すんません・・・

以上、昨晩の話でした。
嫁にんストップがかかったので、この続きはまた明日です。