今日も、昭和レトロ感タップリのグレコのストラト(?)レストアの続編です。
ヘッド部分のリペア
ペグが外れてスッキリしたヘッドですが、表部分のストリングスガイドが無骨で気に入りません。
チューニングが安定しなさそうなので、コチラも外します。
予想通り、ドライバーでは歯が立たないので、ドリルでネジの頭を削り取り、強引に引き抜く作戦に変更です。
しかし、ストリングスガイドは外れましたが、ネジの軸をネジザウルスで回してもビクともしません。
強引に回したら、ネジがねじ切れて軸がヘッド材に残ってしまいました。
仕方がないので、ねじ切ったネジにギリギリのところに新規のストリングスガイドを付けてごまかすことにしました。
又、ヘッド部分の塗装にホコリや汚れが付着して取れなかったので、塗装の仕上げに使う目の細かいコンパウンド(磨き粉)でヘッドの塗装を一皮剥くことにしました。
磨いた後はピカピカによみがえったので、この作業は大満足です。
ロッドカバーもピカール(金属磨き)で磨いて、ピカピカになりました。
しかし、取り付けネジが1本ねじ切れてしまったので、斜めにネジ穴を開け直して一回り大きなネジで固定しました。
ペグの取り付け
オークションサイトで1セット700円で買った、クルーソンタイプの黒いペグを取り付けます。
ここでも、ジャパンヴィンテージの雑さが目立ちました。
ペグ穴の間隔が1ミリ弱ですが長いのです。
クルーソンタイプのペグは、ペグとペグの間に1本のネジを入れて固定する構造になっていますから、隙間が広すぎるとネジが抜けてしまいペグが固定できなくなってしまうのです。
仕方がないので、ペグに付いてきた黒いネジではなく、少々大きめのクロームメッキのネジを使用することで解決しました。
黒のペグに銀のネジが浮いていますが、ネック裏なので目立ちませんから妥協しましょう。
1弦から6弦までのペグを取り付けたら、ドリルでゴリったキズが隠れていい感じになりました。
表から見ても、カッコイイです。
こうなると、ストリングスガイドも黒にしないといけません。
Amazonで買った数百円の中国製があったので、それを付けてみることにします。
ピックガードの取り外し
このギターは、アンプに繋いでもノイズすら出ません。
電気系統を修理するには、ピックガードとアウトジャックのプレートを外す必要があります。
おそらく、ここのネジもボディ内部で錆びついていることが考えられますので、慌てずにゆっくりと1本ずつネジを外していくことにします。
こちらのネジは、幸いなことにつぶれることなく外すことができました。
でも、予想通り、サビサビのネジばかりです。
恐る恐るアウトジャックプレートを持ち上げてみると・・?
汚ねー!!
と思わず、声を上げてしまいました。
使用可能なオリジナル部品を残そうとは思いましたが、ここは交換です。
ピックガード内部はどうでしょう?
こちらも、ジャックに負けないくらい汚いです。
おまけにピックアップがシールド線とハンダでガチガチに固定されているので、「昭和の真空管ラヂオ」を彷彿とさせる無骨な印象を受けます。
ボリュームとスイッチも交換しないとダメだと思います。
電気系統の修理
ストラトの場合、電気系統は以下のような経路になります。
ピックアップ → スイッチ→ ボリューム・トーン → アウトジャック
電気回路のトラブルシューティングは、インプットから順番に攻めていくか、その逆から攻めていくのが鉄則です。
しかし、今回は全取り替えなので、無駄なチェックは省略です。
ピックアップが生きていれば『御の字』なので、それだけテスターで計測したら、即、取り外しです。
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