【初心者のためのギター講座】マイアイテムの選び方【ピック編】
初心者のためのギター講座の3回目。
今日は、ギターに必要なピックについてです。
ピック
クラッシックギターでは使いませんが、エレキギターやアコギでは使わない人の方が珍しいアイテムです。
いくつか種類がありますから、ご紹介しましょう。
手で持つピック
プラスチック系の板を三角形にカットしたようなものです。
おにぎり型やティアドロップ型(涙型)が一般的で、その他にジャズ型、円形など、色々な形があります。
私はエレキギターを弾くときはティアドロップ型、アコギでストローク(ガシャガシャとコード弾き)をするときやベースギターを弾くときはおにぎり型を使っています。
ピックの形
【おにぎり型】
別名、トライアングル型とも呼ばれていて、定番のピックです。
三角形の角が同じ形をしているので、弾いていくうちに削れてきても別の角を使えば3面が使えるので経済的というメリットがあります。
【ティアドロップ型】
逆さにすると涙の滴のような形にみえることから、この名前で呼ばれるようになりました。
おにぎり型よりも弦に当たる部分が鋭角になっているので軽く繊細なピッキングが可能です。
ティアドロップ型の先を尖らせたのが、ジャズ型です。
ピックの先を尖らせることで、更に軽いタッチの繊細なピッキングが可能になります。
ジャズのギタリストが好んで使っていたことから、ジャズ型と呼ばれるようになりました。
ピックの厚さ
ピックには、大きく分けて3種類の厚さがあります。
Thin(薄い) =0.6ミリ以下
Medium(中間)=0.7~0.9ミリ
Heavy(厚い) =1.0ミリ以上
ピックの厚さは音の大きさや弾いた時の感触に影響します。
厚いピックは音が大きくしっかりと力を入れて弾かなければなりませんが、薄いピックは小さい音ですが軽い力で弾くことができます。
私の場合は、エレキを弾く場合はティアドロップ型のHeavyかMedium、ベースの場合はおにぎり型のHeavy、アコギの場合はおにぎり型のThin(コードストローク)、ティアドロップ型のMedium(アルペジオ)という感じで使い分けています。
初心者の人は、アコギで弾き語りをするのであれば、おにぎり型のThinが良いと思います。
Thinだとペラペラで柔らかいので、手首の力が抜けていなくても、それなりにスムーズなストロークが可能です。
最初から、いきなり固い(厚い)ピックを使うと途中で引っかかって弾きにくいかもしれませんので、柔らかいピックの方が良いと思います。
エレキギターの場合は、Mediumあたりの方が使いやすいと思います。
可能ならば、楽器屋さんに出かけていき、実際に握ってみて、自分の「定番」を探してみると良いでしょう。
尚、ピックは弾いていくうちにどんどん削れていく消耗品なので、何枚も持っていることをお勧めします。
下敷きを切って作れそうな気もしますが、意外とうまくいきません。
又、ピックの自作セットも販売されていますが、型抜きしてから角を削って仕上げなければ使い物にならないので、その手間を考えたら買った方が安いと思います。
1枚100円程度なので、労力を考えると効率は悪いですからね。
指にはめるピック
サムピック
アコギを弾く場合に、親指(サム)に付けて使うことから。この名前が付きました。
私は、サムピックを知る前は親指で直接弾いていたのですが、どうしても弦にあたる部分にマメができてしまうので、親指にセロテープを巻いて弾いていたことがありました。
指にはめる部分の大きさは、いくつかタイプがありますので、楽器屋さんで使いやすい大きさを探した方が良いと思います。
ちなみに、サムピックはアコギ専用と思われるかもしれませんが、アメリカンロックバンドのナイト・レンジャーと言うバンドのベース兼ヴォーカルのジャック・ブレイズ氏(1990年代はダム・ヤンキースで活躍)はエレキベースをサムピックで弾いています。
フィンガーピック
親指以外の人差し指や中指にはめるピックです。
主にバンジョーなどを弾くときに使われるようですが、アコギのギタリストでも見かけることがあります。
名アコギプレイヤーの石川鷹彦氏やサイモン&ガーファンクルのポール・サイモン氏が愛用していたことで、おっさん世代のギタリストでは知っている人は多いと思います。
私の場合、アコギの師と仰ぐポール・サイモン師の影響で同じダンロップというメーカーの金属製フィンガーピックを買いましたが、ハッキリ言ってかなり慣れないと使えません。
親指以外は、自分の爪を伸ばした方が弾きやすいです。
今回のまとめ
初心者は柔らかい(Thin)おにぎり型のピックが無難。
慣れてきたら、色々なピックをどんどん使って、自分にしっくりくるピックを探しましょう。