100名城観光、今日紹介するのは熊本県です!
熊本城
熊本城は築城の名手加藤清正が築いた鉄壁の守りを誇った大城郭です。
明治時代には西南戦争の戦場となり、誰一人として城内への侵入を許すことなかった熊本城に対し、西郷隆盛は「おいどんは官軍に負けたとじゃなか。清正公に負けたとでごわす」と嘆いたというエピソードは有名です。
また、清正は朝鮮出兵における蔚山城籠城戦で水で苦労したことから、城内に120箇所の井戸を掘り、籠城に備えていました。このことが、西南戦争で官軍が籠城した際に大いに役立ち、官軍の勝因の一つとなっています。
2016年4月の熊本地震の際に被災し、かろうじて倒壊を免れた飯田丸五階櫓を支えていた「一本石垣」は、加藤清正や400年以上前の築城技術がいかに素晴らしかったを如実に表しているのではないでしょうか。
西南戦争
熊本県・宮崎県・大分県・鹿児島県において征韓論に敗れて政府を辞した陸軍大将西郷隆盛を盟主にして起こった士族による武力反乱。2018年現在まで日本国内で最後の内戦である。
西郷隆盛
西郷隆盛は日本の武士(薩摩藩士)であり軍人・政治家でもある。公武合体論に抗して尊王攘夷運動に奔走し戊辰戦争では大総督参謀となり江戸城を無血開城させた。征韓論に関する政変で下野し西南戦争を起こすも敗れ、自決する。
征韓論
西郷隆盛・板垣退助・江藤新平・後藤象二郎・副島種臣らによる武力をもって朝鮮を開国しようとする主張。
2018年の大河ドラマは、2018年が明治維新から150年にあたることから企画された西郷隆盛を主役にした「西郷どん(せごどん)」でした。
予定通りに放送されれば、最終回の第47話は12月16日ですね。残すところあと3話です。
来年の大河は明智光秀…!と思っていたのですが、明智光秀は2020年の大河ドラマで、2019年は「いだてん~東京オリムピック噺~」(作・宮藤官九郎さん)でした…。
日本が初参加した五輪ストックホルム大会の3年前である1909年から、64年の東京大会までを実在の人物たちで描く。主人公はマラソンの金栗四三(かなくり・しそう)選手(1891~1983年)と水泳指導者の田畑政治(たばた・まさじ)氏(1898~1984年)で、中村勘九郎さんと阿部サダヲさんがそれぞれ演じる。
※産経ニュース
2020年に東京オリンピックが控えてますからね。
熊本城 アクセス
熊本市電 花畑町電停より 城内まで約30m。
熊本城 スタンプ設置場所
頬当御門、櫨方門、須戸口門、不開門
人吉城
人吉城は相良氏が鎌倉時代に地頭として赴任して以来35代670年の長きにわたり在城した相良氏歴代の居城です。
石垣の一部には、石垣の上部に石材が付きだす槹出工法(はねだしこうほう)を応用した「武者返し」と呼ばれる独特の石垣があります。
小学生の頃にはまった信長の野望(たぶん武将風雲録)で、私はほぼ毎回島津から始めていたのですが(当時の私は武将と言えば信長や家康しか知らず、島津がどんな人かも知りませんでした。ただ立地的に攻めやすそうという理由で島津を選んでいました)、いつも真っ先に落としていた城です。
人吉城 アクセス
人吉駅から徒歩で20分
人吉城 スタンプ設置場所
人吉城歴史館
阿蘇神社
阿蘇神社は熊本県阿蘇市にある神社です。古代からの有力氏族である阿蘇氏が大宮司を務めています。
大太刀蛍丸が保管されていたことでも有名な神社です。刃こぼれした刀に蛍が群がり刀を直した夢を観て、目が覚めて刀を見てみると本当に刃こぼれが直っていたという伝説からその名付けられました。
阿蘇氏に家宝として代々伝えられていましたが、太平洋戦争終戦時の混乱の中で行方不明となっています。
2015年に、岐阜県関市周辺の職人により復元・阿蘇神社に奉納することを目的としたクラウドファンディングが行われ、開始6日間でなんと希望額の約6倍である3000万円以上を集めたことが大きなニュースとなりました。ちなみに、最高額出資者は刀剣乱舞の原作にあたる株式会社ニトロプラスの社長・小坂崇氣さん(でじたろう)でした。
蛍丸の写しは3振り作刀され、真打1振りは阿蘇神社へ奉納、影打2振りは岐阜県関市の関鍛冶伝承館と最高額270万円の出資者に贈られました。