昨年末にオークションサイトで買った1,000円のネックを修理しました。
せっかく何とか形にしたので、手持ちにあった部品と合わせて組んでみました。
ネックのリペア
ご覧のように、素人によるスキャロップド加工がなされています。
切れない彫刻刀で無理やりエグった跡が痛々しく、深くエグり過ぎてポジションマークが消えかかっているようなクセが強いネックです。
でも、面白いので使えるようにリペアしてみます。
年末にも書きましたが、指板のササクレ部分は、木の棒を削って粉を作りタイトボンドと混ぜてパテ状にして盛ってみました。
乾燥後に紙ヤスリで馴らして、塗装をかけました。
今回は指板だけなので、アクリル製の水性ニスで間に合わせました。
ネックの取り付けネジは位置が違うので、菜箸とタイトボンドで埋めておきます。
ペグの取り付けネジ穴も大きかったので、爪楊枝とボンドで塞ぎ、開け直しました。
ボディの加工
以前にオ―クションサイトで入手しておいたフェルナンデスのストラトボディですが、ハムバッキングピックアップが入るように広くザグってあります。
ちょうどオークションサイトで購入してあったアイバニーズのハムバッキングピックアップが余っていたので載せることにしました。
フロントピックアップは何でもよかったのですが、amazonで評判が良かったシングルサイズのハムバッキングを買う事にしました。
これが、千円なのにコイルタップが付いているという「スグレモノ(?)」です。
せっかくなので有効活用するために、ボリュームポッドもスイッチ付にしてタップサウンドを楽しめるようにしました。
ついでに、セレクタースイッチも、ストラトタイプは接触不良を起こすので嫌いだったため、レスポールのようなトグルスイッチにしました。
そうなると、センターPUが使えませんから、フロントはシングル(タップ付)でリアはハムバッキングの2ピックアップとなりますので、ピックガードは自作することになります。
だったら、音質劣化の要因となるトーンコントロールも排除して、邪魔なスイッチをそこへ取り付けることにします。
すると、本来のザグリでは浅いので、ボリュームの位置のザグリをトリマーで深く削りなおすことになりました。
一通り、加工を済ませて組み付けです。
千円のシングルハムPU
このピックアップは、価格を考えれば十分にお勧めです。
リアに載せたアイバニーズよりも高出力でローノイズです。
コイルタップでシングルに切り替えても、出力がガクっと下がることやノイズが目立つこともありません。
クリーンしか試していませんが、実用に耐える音だと思います。
気になるのは、耐久性がどこまであるかという問題と、見た目が安っぽいことですね。
でも、価格を考えれば十分なコスパです。
ネックの取り付け
菜箸で古いネジ穴を塞いだので、新規で開け直します。
ネックポケットとネックがジャストサイズでホッとしました。
シムを挟まずに取り付けましたが、仕込み角はバッチリのようです。
弦高調整とオクターブを合わせて、全工程完了です。
試奏
音がつまらないギリギリの高さまで駒を下げました。
2弦から6弦までは問題なく弾けるのですが、1弦だけが違和感があります。
他の弦に比べて、1弦だけが高い気がします。
しかし、これ以上下げると12フレット以上で音づまりになるので、これが限界です。
これで、しばらくは様子をみようと思います。
ちなみに、スキャロップドネックを弾くと、ギターを弾き始めた時のように指先が痛くなりました。
押さえる指に余計な力が入っているのだと思います。
今回の材料費
最後に、今回かかった材料費を上げておきます。
入手先はオークションサイトとamazonですが、ほとんどは手持ちに合った部品ばかりなので、今回、実際にかかった金額はネックとフロントピックアップだけです。
ボディ:3,000円(フェルナンデス製)ブリッジ、ネックジョイント一式、ジャック一式付
ネック:1,000円(トーカイ製)
ペグ:500円
リアピックアップ:1,000円(アイバニーズ製)
フロントピックアップ:1,001円(中国製:価格は1月5日調べ)タップ付
SW付ボリューム:250円(中国製)
トグルSW:206円(中国製)
ピックガード材(あまりもの)