ギター

【初心者のギター講座6】安いアコギを弾きやすくするためには?

こんにちは、旦那ぽんです。
今日は、アコギの調整方法について説明します。
実際に自分で調整しなくても、自分のギターはココが調整不足ということを理解するだけでも進歩になりますから、是非、確認してください。

ネックの構造

ギターのネックは『木の棒』です。
ギターに弦を張ってチューニングすると、アコギの場合はネックに70~80kgくらいの張力がかかると言われています。
そのため、ネックが張力に負けて反る(曲がる)ことがよくあります。

その対応策として、アコギやエレキギター(クラッシックギターは除く)には、ネックの中に『トラストロッド(アジャストロッド)』と呼ばれる金属製の棒が埋め込まれています。
この金属棒はネジ式になっていて、ネジを締める(又は緩める)ことによってネックの反りを矯正することができるのです。

ロッドを回すネジ部分は六角レンチやボックスレンチなどメーカーによって異なりますが、新品で購入したギターには大抵付属していますので、大切に保管しておいてください。

ネックの反りの確認方法

チューニングをした状態で、サドル側からナット側に向けて弦の高さ目線で弦に対して平行かどうかを確かめたり、1弦の1フレットと最終フレットを押さえて目視できる隙間があいていないかどうかを確認します。

ネックの真ん中に隙間が空いていれば『順反り』と言って標準的な反りかたで、ネックの真ん中に隙間が無く、両端に隙間が空いた場合は『逆反り』と言います。

ネック反りの治し方

ロッドを回すネジが、どこにあるかを確認します。
ヘッドのナット付近にカバーが付いているタイプのギターは、カバーを外します。
通常は、2~3本のネジ止めになっていますから、ネジをすべて外します。
外したネジは、なくさないようにコップなどに入れておくと良いと思います。

ヘッド部分にロッドカバーが見当たらない場合は、サウンドホール(ボディの丸い穴)の中を覗き込むと、六角レンチが刺さる穴が見えると思います。

弦を緩めた状態でロッドに向かって、順反りならば右回し(時計方向:ネジを締める)、逆反りならば左回し(反時計方向:ネジを緩める)に回します。

この際、注意する点は、必ず弦を緩めた状態でロッドを回す事です。
弦が張ってある状態だと張力がかかっているので、ロッドがなかなか回りません。

だんなぽん
だんなぽん
旦那ぽんは最初にロッド調整した時に弦を緩めずに回したため、ロットのネジをねじ切ってしまったことがあります。

次に、ロッドは金属なのでネジ一杯まで締め込むことができますが、ネックは木なので急に大きな力が加わると割れてしまいます。
ですから、ロッドはゆっくりと気を付けながら回し、1日に回す量は45度から90度くらいで止めておいた方が安心です。

ロッド調整のコツとして、弦を張った時にネックが真っ直ぐなるように、ほんの少しだけ逆反り気味になるまでロッドを締め込んでおくと良い結果につながります。

弦高のチェック

ネックが真っ直ぐになったら、弦高をチェックしてみましょう。
一番簡単な方法は、レギュラーチューニングを済ませてから、12フレットでのフレットから弦までの高さを計ります。
6弦は2.5mm前後1弦は1.5~2.0mm前後が弾きやすい高さです。

もし、ネックが真っ直ぐな状態で、12フレット付近で上記以上の高さがあったら、ブリッジに装着されたサドルを見てみましょう。

サドル部分に余裕があったら、サドルを削ることで弦高を下げることができます。
せっかくなので、これを機会に牛骨サドルに交換しても良いかもしれませんね。
サドルはペンチなどで軽くつまんで(力を入れると割れてしまいます)上に引き上げれば簡単に外れます。
サドルの削り方は、紙やすりを平らな台の上に置き、サドルの底部分を下にして紙やすりにこすり付けて削っていきます。
この際、底の部分が平面になるように、全体的に均一な力でこすり付けることが大切です。


削る前に何ミリ削るかをマーキングしておくのがポイントです。
もし、削りすぎてしまったら、サドルの幅に切ったトランプなどを敷いて底上げすれば応急措置にはなります。

ナット調整

ネックは真っ直ぐになった。
弦高も下げることができた。
でも、押さえるのに力が要る・・

そういう場合は、1フレットにカポをはめてみて下さい。
1フレットにはめたカポが、弦を押さえきれていない状態なら、ナット部分の溝切が不足しているということです。
この部分に関しては専用のやすりが必要ですし、削りすぎたらナットの交換になってしまいますから、楽器屋さんに調整してもらう事をお勧めします。

ナット調整だけなら、3~4,000円程度で行ってくれると思います。

どうせなら、あと1~2,000円出せばナットを牛骨に交換できますから、その方が良いかもしれません。

このように、ネック、弦高、ナットを調整するだけで、アナタのギターは見違えるほど弾きやすくなるはずです。
ギターが弾きやすくなれば練習も楽しくなりますし、何より自分のギターがもっと好きになると思います。

自分の楽器に愛着を持てれば、上達するスピードはグングン速くなりますよ!!