午前中の坂内食堂から、会津若松へ移動してきました。
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揚げまんじゅうの味は!?
以前から、揚げまんじゅう(饅頭の天ぷら)の存在は知っていたのですが、テレビ番組の「秘密のケンミンshow」で、たびたび取り上げられているのを見て、「そんなに美味しいのかなぁ・・」と気になっていました。
午前中の肉そばで胃もたれすることなく、揚げまんじゅうを食べに出かけるとは、何たる食欲!と自分でも感心しながら鶴ヶ城へ到着。
何回か着た場所なのですが、来るたびに駐車場がわかりにくいです。それというのも、車のまま城内の石垣の中を入っていくので、「駐車場の入り口を見落としたか?」と不安なるのです。見つかったら、文化財保護法違反でしょっ引かれるのではないか?と不安が頂点に達する頃に駐車場入口が見えてきます。
車を止めて、城内へ入ることにします。
こちらのレストラン入口横にある売店で、揚げまんじゅうが売られています。
時計を見たら、まだ10:37です。肉そばを食べてから、1時間も経っていません。
でも、せっかく来たのだから、そんなことは言っていられません。
1本200円、取りあえず買ってみました。
カウンターにしょう油が置いてあり、店員さんが「少しだけしょう油をかけると美味しいですよ」と教えてくれたので、チョロチョロっとかけて嫁にんのもとへ!
ご覧のとおり、茶饅頭に衣を付けて天ぷらにしてあります。
一口かじってみると!?
想像した通りの味です。
ごく普通の餡子入り茶饅頭に、厚めの衣を付けて揚げただけのシンプルなお菓子です。いえいえ、福島の人は揚げまんじゅうをオカズに御飯を食べたり、天ぷらそばにして食べたりしていますから、これは立派なお惣菜なのです。
確かに、しょう油をかけると味にシマリが出て、一段と美味しくなります。嫁にんも、しょう油が効いていて美味しいと食べていました。
福島へお越しの際は、一度、召し上がってみてはいかがでしょうか?
鶴ヶ城のボランティア解説員のおばあちゃん
鶴ヶ城は何度も来ているので長居をするつもりはなかったのですが、10分後にボランティア解説員の案内が始まるタイミングだったので待つことにしました。
時間になり、小柄なおばあさんが登場しました。
案内希望者は、我々、戌年夫婦ともう1組の初老夫婦の合計4名。
解説員おばあさんが「時間はどれくらいありますか?」と聞いてきましたが、戌年夫婦ももう一組の夫婦も「ほかの予定はありません」と答えたら、解説員おばあさんは大変に喜んでいました。
何やら、いつもは修学旅行やら何やらで「30分でお願いします」とか短時間を希望されるので「やりがい」がなかったそうで、我々、4名は逆に大歓迎されてしまいました。
これが、いけませんでした。
燃えに燃えた解説員おばあさんの「スペシャル解説フルコース」が始まってしまいました。
まず、歴代城主の家紋パネルの前で解説すること40分!
この日は、台風13号が通り過ぎたようで、真っ青な晴天です。これだけで、持っていたタオルがビショ濡れになり、旦那ぽんの背脂臭が風に乗ってプ~ンと臭い始めました。
もしや?
ここだけで、終了か?
・・・と思い始めたところで、やっと周辺の案内が始まりました。
鶴ヶ城内 周辺の解説
武者走り
V字型の階段を上り降りすることで、簡単に渡り櫓へ移動ができるように作られた石垣です。
【おばあちゃんからの問題】
さて、この武者走りは一方通行です。
上り、下りはどちらでしょう?
正解は?
その理由は、武士が腰にさしている【刀】です。
刀は腰の左側にさしますから、左側に石垣がこないように、左上がり右下りの一方通行なのです。
スゴイ!
こんな話は、解説員の人に説明してもらわなければ、一生、知らないことで終わってしまいます。
桜の標準木
この木が、会津地方の桜の開花を見極める標準木なのだそうです。桜の花が5つ咲いたら、開花宣言されるということです。
でも、解説員おばあちゃんは、「他の木の方が開花が早いんですよ」と教えてくれました。
魔除け石
この石垣の真ん中にある大きな石は、魔除けの鏡石として入れられているもので、推定重量は7.5tもあるそうです。
当然、人の力で運ぶのは困難だったのですが、この石の上に綺麗に着飾った女の人を乗せて躍らせると、男衆に気合が入り、見事に石を動かすことができたという言い伝えがあるので、別名「遊女石」とも呼ばれているそうです。
女性のパワーはスゴイ!!
石垣の模様
石垣の石を良く見ると、縦にひっかき傷があります。
これは、石を整形した跡ではなく、雨水を流れやすくするために掘られた溝だそうです。ですから、本来は縦方向に掘られているのですが、中には横方向に掘られているものがあります。
これは、後から入れ直した石だそうで、石垣が崩れた時にこうなったそうです。
ハート石(実は桃!?)
鶴ヶ城の石垣にはハート型に削られた石が埋め込まれている場所があります。
大小2個あって、2個とも見つけると願いが叶うとか!?
ロマンですね~
でも、解説員おばあさんは、桃の形とも言っていました。鶴ヶ城では桃は魔除けのシンボルということで、石垣やら屋根瓦に桃をかたどったものを使っているのだそうです。
最後に
この他にも、解説員おばあちゃんは、会津のために命を落とした若者や子供たちを、後の戦争で愛国心を植え付けるために軍歌に利用された話など、会津人の悲しみや恨みについても分かりやすく教えてくれました。
荒城の月の碑の前で、解説員おばあちゃんが歌ってくれた「荒城の月」を聞いて、嫁にんはグッとくるものがあったそうです。
合計、2時間以上、我々よりも遥かに年配なのにもかかわらず、土手は上るし坂は下るという見事な健脚と体力に圧倒されながらも、貴重な時間を過ごすことができました。
又、来年もおばあちゃんに会いに来たいと思います。
元気でいて下さいね。
鶴ヶ城(会津若松城)へのアクセス
【郵便番号】965-0873
【住 所 】福島県会津若松市追手町1−1
【電話番号】0242-27-4005
【営業時間】8:30~17:00(年中無休)※16:30にて入場締め切り
【駐車場】
西出丸駐車場:普通自動車200台収容可能
東口駐車場 :普通自動車129台収容可能
南口駐車場 :普通自動車35台収容可能
※いずれも有料です。
【URL】http://www.tsurugajo.com/turugajo/shiro-top.html