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【ロミオの青い空】知性に溢れ優しくて勇敢なアルフレド【藤田淑子】

朝、パソコンを起動しインターネットを見てビックリしました。

そこには「声優の藤田淑子さん、死去」という見出しがあったからです。

 藤田淑子さん(ふじた・としこ=声優)が28日、浸潤性乳がんで死去した。68歳だった。葬儀は家族葬で執り行う。所属事務所が公式サイトで発表した。

中国・大連出身。テレビアニメ「一休さん」の一休さん役や、「キテレツ大百科」のキテレツ役、「デジモンアドベンチャー」の八神太一役などを演じた。
朝日新聞デジタル

ロミオの青い空

私にとって藤田淑子さんといえば「ロミオの青い空」のアルフレドです。

ロミオの青い空
『世界名作劇場』枠で放送されたテレビアニメ。放送期間は1995年1月15日から同年12月17日で全33話。原作はドイツの作家、リザ・テツナーの『黒い兄弟』

ロミオの青い空あらすじ
スイスのソノーニョ村で11歳の少年ロミオは家族と共に平和に暮らしていた。そんなロミオたち一家に人身売買人、死神ルイニの魔の手が伸びる。病に倒れた父のため自分の身を売る事を決意するロミオはミラノの街へ旅立つことになる。

旅の途中、ロミオは同じく煙突掃除夫になるためミラノに向かう少年アルフレドと出会う。

後に他の煙突掃除夫の仲間たちを集め、不良少年ジョバンニ率いる狼団に対抗するため、黒い兄弟という同盟を結成する。

小学生ぐらいのときに放送していたアニメで、アルフレドを女性声優の方が演じられていると知った時は驚きました。

ロミオの青い空はもちろんロミオが主人公なのですが、旅の途中で出会うアルフレドの存在は大きく、物語の終盤はアルフレドを中心に物語が進んでいきます。

辛く悲しい環境の中でも決して折れず、知性に溢れ、勇敢で、優しいアルフレド。

自由に学び、自由に生きられる時代を目指したアルフレド。

そんなアルフレドの声にぴったりはまっていたのが藤田淑子さんの声でした。

藤田淑子さんの主な出演作

藤田淑子さんの主な出演作品(一部)

1983年 キャッツ♥アイ(来生泪)
1986年 ドリモグだァ!!(ドリモグ)
1987年 キテレツ大百科(キテレツ〈木手英一〉)
1995年 ロミオの青い空(アルフレド・マルティーニ)
1991年 ドラゴンクエスト ダイの大冒険(ダイ)
1993年 ぼのぼの(ぼのぼの)
1996年 地獄先生ぬ〜べ〜(立野広)
1999年 デジモンアドベンチャー(八神太一)
2002年 十二国記(舒覚)
2003年 金色のガッシュベル!!(ゾフィス)
2005年 ガラスの仮面(月影千草)

活発な少年の役から、穏やかな少年、成熟した女性、卑劣で残虐な魔物までいろんな役を演じられた藤田淑子さん。

ドキンちゃんの声優鶴ひろみさんが亡くなられた時も感じたことですが、私は大好きなキャラクターの声が失われること=キャラクターの喪失感を感じてしまいます。

もちろん作品が続いていれば、他の方が声を吹き込むことでキャラクターは生き続けますし、ロミオの青い空にいたってはとっくの昔に完結している上、アルフレド自身も作中で死んでいるので何を今更と思うかもしれませんが、藤田淑子さんが亡くなったことでアルフレドは本当に天国に行ってしまったんだなと…。

ただただ寂しく、ただただ悲しい。

心よりご冥福をお祈りいたします。

スパッツァカミーノ