昨日、カードローンは、消費者金融と銀行の2つの業種から提供されているという話をしました。

今日は、それぞれのメリットとデメリットについて比較してみたいと思います。
銀行と消費者金融のイメージ
バブル時代を体験した年代の人たちは、銀行と言えば、昔から『堅実』『安心』『安定』など、信頼できる金融機関というイメージがあると思います。
銀行から借入れをする場合、「融資を受ける」という、硬いイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。
一方、消費者金融は『サラ金』や『街金』が連想され、暗いというイメージがあったと思います。
ですから、消費者金融から借入れをすると、「借金をした」という重苦しさは否定できないところでした。
しかし、現在は消費者金融業者も大手銀行グループの傘下に入り、経営形態がクリーンになりましたので、以前のような暗いイメージは、かなり払拭されました。
大手4社の消費者金融会社は、いずれも積極的にテレビCMを放送するようになり、イメージの向上に効果が上がっています。
更に、バブル期を知らない若者が増えてきたので、消費者金融業者がサラ金(サラリーマン金融の略)と呼ばれていた頃の面影は見当たりません。
現在では、銀行と消費者金融のどちらのカードローンでも、大きな差異は無いように思います。
カードローンの比較
イメージ的には、銀行も消費者金融も変わりはなくなってきましたが、両者が提供するカードローンには、どのような差があるかを比較してみましょう。
【金利】
3大都市銀行のカードローン金利は以下になります。
三菱UFJ銀行カードローン バンクイック | 年1.8%~14.6% |
みずほ銀行カードローン | 年2.0%~14.0% |
三井住友銀行カードローン | 年4.0%~14.5% |
一方、4大消費者金融の金利は以下になります。
アコム | 年3.0%~18.0% |
プロミス | 年4.5%~17.8% |
アイフル | 年3.0%~18.0% |
モビット | 年3.0%~18.0% |
銀行カードローンの最低金利は、年1.8%~4.0%とバラツキがありますが、最高金利に関しては14%台に設定されることが多いようです。
一方で、消費者金融カードローンでは、最低金利は3.0%以上、最高金利は18.0%が相場と考えて良いと思います。
両者を比較しますと、一般的に適用されることが多い最高金利では、消費者金融の方が4%程度、金利が高いという結果になりました。
一見すると、消費者金融が不利に思えますが、アコムとプロミスは「初回利用者限定30日間利息0円」というサービスで、新規顧客の獲得に力を入れています。
【最大限度額】
利用限度額は、審査によって決定されます。
しかし、いきなり最高限度額を借り入れられることはほとんどなく、借入れと返済を繰り返して実績を積み重ねていくことにより、増額していくのが一般的です。
尚、限度額に関する表記は、正確に記載するために各金融機関のHPの表記のまま記載ましたので、一様ではありません。
三菱UFJ銀行カードローン バンクイック | 10万円~500万円 |
みずほ銀行カードローン | 最大限度額800万円 |
三井住友銀行カードローン | 10万円~800万円 |
バンクイックが500万円と銀行カードローンの中では、最少に近い金額に設定されています。
みずほ銀行と三井住友銀行は800万円なので、この辺が相場と言えそうです。
最近まで、限度額1000万円というカードローンを見かけましたが、最近は800万円までという銀行が多くなっているようです。
一方で、消費者金融の限度額は、以下のようになっています。
アコム | 最大利用限度額800万円 |
プロミス | 最大融資額500万円 |
アイフル | 契約限度額800万円以内 |
モビット | 利用限度額1万円~800万円 |
消費者金融の限度額は、数年前までは500万円止まりだったのですが、近年、800万円まで限度額が引き上げられたので、銀行カードローンと差がなくなりました。
このように、金利面では消費者金融の方が4%ほど高くなりますが、限度額に関しては両者ともに変わりなしといったところです。