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【専門学校の選び方】自分に合った環境探し!体験入学を活用する

昨日は、専門学校によって経営や教育方針が違うという事についてお話ししました。
専門学校は高校や大学よりは「利益を上げる」という部分が大きい為、学校によって経営方針が異なる点が多いです。
ですから、昨日の話であげたように利益優先主義とも受け取れる学校も存在するのです。
しかし、そのような裏事情は、受験する側からはなかなかわかりませんね。
今日は、数多い専門学校の中から自分に合った学校を見つける方法をご紹介します。

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専門学校に入学しても進路が限定されるわけではない

専門学校とは、特定の職業に関する知識や技術を身に付けるための学校ということは言うまでもありません。
私自身、音響関連の専門学校に入学したのはレコーディングエンジニアという職業に就きたかったからです。
しかし、レコーディングエンジニアの学科を卒業したからと言っても、全員が希望の職業に就けるわけではありませんし、それを強制されるわけでもありません。
私の同級生も、卒業後に普通の会社員になった人が多かったですし、楽器店や音響機器の営業や飲食店の店員になった人も大勢います。

私が担任を受け持ったときの卒業生も、服飾関連やらデザイン事務所、コンピューター関連の会社に就職した学生の方が多かったです。
つまり、専門学校を選択した時点で将来の職業が限定されるということではないのです。
もちろん、自分の希望する職種がハッキリしていて、そこへたどり着くための手段として専門学校を選択できれば理想的ですが、そんなに重大に考えずに学校を選ぶのもアリなのです。

オープンキャンパスに参加しよう

専門学校や大学では、体験入学やオープンキャンパスと言ったイベントを定期的に開催しています。

いわゆる「模擬授業」のような内容で、「入学するとこんな感じで授業をするんだよ」ということが体験できるものです。
授業を担当している先生が指導をしてくれますが、実際の授業の中の楽しい部分しか見せてくれません。
なぜなら、オープンキャンパスは学校の営業活動なのですから、マイナス要素は徹底的に排除されます。
私もお手伝いをしたことがありますが、スローガンは「明るく楽しく」を徹底させられました。
参加する生徒に昼食(お弁当)や飲み物を提供したり、夏場にはアイスクリームなどをサービスする学校もあります。

しかも、通常の授業では「レコーディングスタジオ内は飲食厳禁」を徹底しているはずなのに、オープンキャンパスの時だけ、スタジオ内がフリー飲食になることもあるようです。
このように、オープンキャンパスでは、通常授業とは明らかに異なる「営業授業」が展開されるので、模擬授業をそのまま受け止めてはいけません。

先生と学生スタッフの関係を観察しよう

オープンキャンパスを開催する際に、在校生を運営スタッフとして起用する学校が多くあります。
彼らも事前に「明るく優しいお兄さん・お姉さん」を演じるように指導されていますので、それなりに、営業スタンスで接してきます。
ここで注目してほしいのは、先生が学生スタッフに接する態度や学生スタッフとの関係です。
両者の関係が和気藹々としていれば、その学校は過ごしやすい環境ですし、先生からの指示が多い場合は制約が大きい学校と判断できます。
そのような観察は、オープンキャンパスに1回参加しただけでは分かりませんから、気になる専門学校のオープンキャンパスには何回も通った方が良いと思います。
何度も通う事で、参加者同士が顔見知りになる事も多いです。
入学前に知り合いが出来れば、心強いですからね。

数十年間、講師をしていた経験から言えることは、「学生生活で一番大切なことは友達作り」ということです。
友達作りに成功した人は、授業がつまらなくても学校へ来ますし、逆の場合は中退する学生も多くいます。
どんな学校でも、卒業しなければ意味がありませんから、自分に合った環境を見つけることは大切なのです。
そのためには、オープンキャンパスに数多く参加するのが最善の方法だと思います。