旦那ぽん家の実家では、家族所有で福島県に別宅(別荘というほどのものではないので)があります。
数年前までは、毎週末に両親が出かけていたのですが、二人とも高齢になり全く出かけなくなりました。しかし、我ら戌年夫婦が結婚式を挙げたのも福島県なので、ひときわ思い入れが深い所です。
現在では、嫁にんと二人で出かけるだけになってしまいましたが、ラーメンや観光など毎回楽しみにしています。
その中で、馬刺しは福島では外せない楽しみです。
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なぜ馬を食べる習慣ができたのか?
馬刺しで有名な地方は、熊本ですね。
そもそも、熊本で馬肉を食べる文化が生まれたのは、肥後熊本藩の初代藩主である加藤清正が「慶長の役」で朝鮮出兵した際に食料が不足して軍馬を食べたことが発端と言われています。
それ以来、熊本で馬刺しを食べる文化が起こり、日本国内に広がったというのが有力な説です。
福島の馬刺し
熊本と並ぶ馬刺しが名物な土地に、福島県会津地方があります。
会津で馬肉が食べられるようになったのは、戊辰戦争で負傷者のための臨時病院として使われた「日進館」が最初と言われています。
患者の食事として、牛肉や鶏肉、魚肉とともに馬肉も提供され、体力の早期回復に役立てられたそうです。
しかし、当時は加熱処理した肉を食べており、馬刺しのように生肉を食べるようになったのは、意外にも大戦後からです。
戦後の国民的なヒーローであるプロレスラーの「力道山」が鶴ヶ城(会津城)に興業に来た際、会津若松の肉屋の店内にぶら下がっていた馬肉を見つけ、持参したタレを付けて、店頭でムシャムシャと食べ始めたのが発端です。
当時、会津では馬肉を生で食べる習慣は無かったのですが、それ以来、生食文化が広がりました。
力道山が持参したタレを元に開発されたのが、現在、会津の馬刺しに不可欠とも言える「辛味噌」なのです。
なぜ馬肉は生でも大丈夫なの?
鶏刺しやユッケなどの生肉は、食中毒の危険があることが知られています。
原因となる細菌には、有名なO157(腸管出血性大腸菌)やカンピロバクター、サルモネラ菌などがありますが、これらは肉ではなく腸管内に生息している菌なのです。
この菌が食肉処理をする際に肉に付着することで食中毒が発生するのですから、通常は加熱処理か表面を削ぎ落とす(トリミング)をして食べなければ危険なのです。
では、馬肉はどうなのでしょうか?
馬刺しをトリミング処理するという話は聞きませんし、馬刺し(腐敗していないことが前提)で食中毒になったという例もありません。
その理由は、馬の体温にあります。
馬の体温は通常40℃ほどあるので、雑菌が繁殖しにくいのです。
豚や牛、鶏などは体温が高くないので雑菌の危険がありますが、馬の体内では元々雑菌が繁殖できないので、生で食べても安心なのです。
馬刺しは安心
このように馬肉は雑菌の心配がないので、安心して生食でいただくことができます。
又、馬肉はヘルシーであることも知られています。
豚肉や牛肉が100グラムあたり350キロカロリー前後あるのに対して、馬肉のカロリーは110キロカロリー程度しかありません。
このように、高タンパクで低カロリーな馬刺しは、ダイエット中の食生活には絶好の食材なのです。
更に馬肉は非常に抗原度が低いので、豚肉や牛肉よりもアレルギーの発症リスクが圧倒的に低いと言われています。
戌年夫婦のお楽しみ
このように、安心でヘルシーな馬刺しですが、関東地方のスーパーや精肉店では、なかなかお目にかかることができません。
ですから、福島へ出かけた際には、馬刺しを探すことが戌年夫婦の一大イベントになっているのです。
福島県内なら、運が良ければ市街地のスーパーでも売っていますし、会津駅の近所に馬刺し専門店も見つけました。
今年は、嫁にんのググりで「坂下ドライブイン」の馬刺し定食も見つけましたし、馬刺しがご飯のおかずになることも発見しました。
「じとじとラーメン」の近所にある肉屋さんで、絶品の辛味噌も見つけました。