今年も残りわずかになりました。
今日は、今年、試してみた色々なもの顛末についてのお話です。
いびきサプリ
いびき対策のサプリのメカニズムは、肥満を改善することでいびきを改善するタイプのものが多いです。
若返りの成分として注目されている「コエンザイムQ10」を配合しているサプリは、基礎代謝を上げて脂肪を燃焼させやすい体質を作ることで、首や喉周辺の脂肪を減らして呼吸を楽にして、いびきを防ぐという効果を狙っています。
一方でリンゴ酸とマグネシウムを配合すると、声帯の筋肉を和らげて喉の通りが良くなる効果があると言われています。
又、リラックス効果が得られるGABAやテアニン、ラフマエキスを配合したサプリもあります。
色々なサプリを試してみましたが、重度のいびき患者である私には、決定的な解決策とはなりませんでした。
それでも、ある程度の効果は認められたので、軽度のいびきで悩んでいる人には有効だと思います。


ノーズピン
鼻の穴に入れ鼻腔を広げることによって、いびきを防止するためのグッズです。
数種類の製品を試してみましたが、どの製品も鼻腔の入り口付近を拡張してくれるだけなので、肝心の鼻づまり部分まで到達してくれません。
私には、全く効果がありませんでした。
個人的にはお勧めしません。
唯一のメリットは、価格が安いということに尽きると思います。

口閉じテープ
口呼吸によるいびきを防止するためのグッズで、上唇と下唇をテープで固定することで、睡眠中に口が開くのを防ぎます。
単なる粘着テープですが、皮膚がデリケートな部分に使用するので、刺激が少ない成分で作られています。
しかし、粘着は強力なので、自力で口を開こうとしても、なかなか困難です。
睡眠中に口を開く習慣がある人には有効ですが、鼻が詰まりやすい人には向いていません。
又、鼻呼吸でもいびきをかく人には、効果が有りません。
顎固定サポーター
頭頂部から顎にかけてベルトで固定するものです。
こちらも、口呼吸によるいびきには効果が有りますが、鼻づまりや鼻いびきの人には向いていません。
又、ベルトで強制的に顎を固定しますから、違和感があり寝苦しいという意見もあります。
私の場合は、寝ている間に外してしまいました。
3商品を試してみましたが、いずれも歯を食いしばった状態になるので、安眠できませんでした。
マウスピース
「いびき・歯ぎしり用」としてネット通販で見かけることが多い商品ですが、いびき防止効果よりは歯ぎしり対策に有効なアイテムだと思います。
ネットのレビューでも「歯ぎしりは治ったけれど、いびきには効果がない」という意見が多いので、その通りだと思います。
ネット通販で販売されている1,000円から2,000円のマウスピースは、すべてこの商品です。
一方で、いびき専用マウスピースという商品があります。
このマウスピースを着用すると、下顎が前に出る噛みあわせになり喉の奥が広がって気道が確保されます。

いわゆる「アントニオ猪木さんのモノマネ状態」になるのですが、明らかに喉の奥が広がって呼吸が楽になります。
私にとっては一番効果が有ったグッズなのですが、あごの関節が痛くなったり、口が閉まりにくく横向きで寝るとヨダレが垂れやすいという難点があります。
私の場合、口閉じテープと併用で使っていました。
舌用マウスピース
赤ちゃんのおしゃぶりのような形状です。
サック状の本体に舌を入れることによって、仰向けに寝た際に舌が喉の奥に落ち込むのを防ぎます。
いびきのメカニズムは、舌が喉に落ち込むことによって気道が狭くなり、その空気抵抗によって発生しますから、舌用マウスピースは、一番「理に適った」コンセプトなのです。
しかし、私のように舌が短い人間には無理やり感が強く、舌がうっ血してくるので使い物になりませんでした。
CPAP
医療機器なので医師の処方がなければ購入することができませんが、効果は抜群です。
色々ないびき防止グッズを試してみましたが、これで全て解決しました。
40年来の悩みが一気に解決したと言っても、過言ではありません。
いびきが従来の1/70にまで減ったばかりでなく、夜中に目覚めたりトイレに行くこともなくなりました。
睡眠の満足度も格段にアップし、昼間に眠くなることもなくなりました。

診察の手順は以下のように簡単です。
①外来へ通院
②1泊2日(夕方入院、翌朝退院)の検査入院
③外来で再診・CPAP処方
結論
いびきは周囲の人間に迷惑がかかるだけではありません。
自分自身の健康も害する「病気」なのです。
昼間に眠くなったり、朝から頭痛がする人、頭が重い人などは深刻な症状を受け止めて、病院へ行くことをお勧めします。
今思えば、サプリやグッズにかけた金額で、充分に通院と入院の費用がペイできてしまいましたから、もっと早く通院すべきだったと後悔しています。
そのまま放置しておくと、高血圧や痴呆症にもつながりますから、「いつかやろう」ではなく、なるべく早い時期に対処した方が良いですよ。
