
昨日は、CPAPの威力についてご紹介しました。
このCPAPをレンタルするには、予想以上の手間と時間がかかります。
今日は、CPAPに興味をお持ちの方に向けて、私がCPAPをゲットするまでの工程をご紹介しようと思います。
Contents
CPAPは簡単には借りられない
テレビの健康番組で、最近、芸能人がCPAPを利用している光景を見かけます。
普通に考えると、忙しい芸能人が使っているのだから、金銭面の折り合いがつけば簡単に使えそうだと思う人もいると思います。
しかし、実際にはCPAPは医療機器なので、お金さえ払えば誰でも借りられるというものではありません。
病院で規定の検査を受けて、お医者さんが治療の必要があると判断した場合のみ、処方してもらえる機械なのです。
ですから、お金を持っている芸能人だからと言っても、すぐに借りることはできないのです。
医療機関を探す
CPAPをレンタルするためには、病院へ通わなければなりません。
CPAPは、睡眠時無呼吸症候群の治療器具なので、お医者さんに睡眠時無呼吸症候群であるという診断を下してもらうことが、第一段階です。

病院によっては、診療科が異なったり、扱っていない場合もありますから、事前に電話で確認した方が良いと思います。
私の場合は「呼吸器科」の先生が担当していましたが、呼吸器科がない病院でも内科などで対応してくれる場合もあります。
外来を受診する
まず、外来で担当のお医者さんの診察を受けます。
診察と言っても、先生の目の前でいびきはかけませんから、問診が中心となります。
診察の順番を待っている間に問診票を記入します。
問診票の裏面に、ESS(エプワース眠気尺度)という表が印刷されており、スコアリングによって日中の眠気の度合いを判定されます。
質問が8項目あり、それぞれについて以下のような評価をしていきます。
決して眠くならない 0点
まれに眠くなることがある 1点
時々眠くなる 2点
眠くなることが多い 3点
合計点が11点を超えると、日中の眠気が強いと判断されるそうです。
又、この検査は自分自身では過小評価をしがちになるので、家族や友人に協力を得て、客観的に判断してもらうのが良いようです。
記入した問診票とともに、先生の診察を受けました。
先生は、おもむろに睡眠時無呼吸症候群の症状と危険性、治療方法を説明して下さいました。
診察から治療までの流れ
①問診・スクリーニング
最初の外来で行われます。
問診で診察が終了するので、私の場合は検査などはありませんでした。

②簡易機器を使った自宅検査
血中酸素飽和度と無呼吸低呼吸の有無を測定する睡眠評価装置(簡易型)を持ち帰り、自宅で就寝の際に検査します。
センサーをテープで張り付けて普段通りに就寝すればよいので、気軽に検査することができますが、この検査で規定値を超えると、更なる検査が待っています。
③精密機器を使った入院検査
1泊2日で入院して頭部、顔面、顎、胸部、腹部、脚などにセンサーを付け、暗視カメラで撮影されながら、一晩中、睡眠状況を測定されます。
私の場合はワイヤレスシステムだったので、室内ならば自由に歩くことができました。
基本的に病室は個室になるようですが、私の場合は検査入院ということで差額ベッド代金は発生しませんでした。
入院は16:00で、翌朝が10:00には退院できましたから、日常生活に大きく影響することはなさそうです。

④外来受診
検査入院の結果を聴きに、再度、外来で診察を受けます。
私の場合は、診察前に鼻腔通気検査がありました。
その後、診察となり、詳細な検査報告書のコピーをいただき、予想通り、CPAP治療の段取りに移行しました。
鼻腔通気検査の結果、鼻の通りは良好とのことだったので、鼻と口を覆うマスクではなく鼻の穴に装着するだけのノーズピースタイプのCPAPを使う事になりました。

診察後、会計となりましたが、私が世話になっている病院ではCPAPのレンタル代金が前払い制なので、診察料と合わせて請求されました。
しかし、CPAPの機械は病院に置いてあるのではないので、その場で持ち帰ることができません。
後日、医療機器レンタル業者から連絡が入り、その後借り受ける形が正規の方法のようです。
でも、レンタル開始は後日になるにもかかわらず、レンタル代金は今日から発生するという釈然としない説明を受けて、その日は帰宅しました。
⑤レンタル業者来訪
その日の夕方、レンタル業者から電話があり、CPAPを持参して説明するということを伝えてきました。
翌々日に業者が来て丁寧に説明して下さり、やっとCPAP導入となった次第です。
最後に
今回、初診からCPAP治療を開始するまでに、1ヵ月近くかかりました。
入院スケジュールの都合で時間がかかってしまいましたが、順調に行っても2週間程度はかかると思います。
最後になりますが、私の場合は太っているので、先生は見た目だけで診断が完了したのだと思います。
と言うのも、初診の際に「これは無駄にお金がかかるからやめましょう」と言って、自宅検査をすっ飛ばしました。
今、思えば、検査入院も処方箋を書くための公式な手順を踏むためだけだったのかもしれません。
最初から、CPAP治療が確実と判断されたのでしょう(笑)