いびき

【いびき治療】呼吸器外来の受診記録その1【睡眠時無呼吸】とは

呼吸器外来へ行く

これまで、いびきと睡眠時無呼吸について、マウスピースやサプリなどを試してきました。
軽~中度のいびきなら、これらのアイテムは十分に効果があると思いますが、私のような重度のいびきには、「焼け石に水」状態で、劇的効果とまではなかなかいきません。
いびきに一番効果があったサプリでいびきが改善されましたが、それでも「睡眠時無呼吸症候群」は発症しているようです。
そこで、意を決して病院へ行くことにしました。

泌尿器科の主治医であるヤナギー先生がいる病院の呼吸器科にかかることにしました。
ということで、ただいま外来の待合中です。

看護師さんの事前問診

外来で待っている患者さんの人数は多いというほどでもありませんが、それでも1時間30分くらいは何事もなく過ぎていきました。
周りの患者さんは、お年寄りが多く、先日他界された「桂歌丸師匠」のような鼻にチューブを入れているような人までいるので、「たかだかイビキくらいで病院なんて来てはいけないんじゃないか?」と気後れしてしまいました。

やがて、看護師さんが問診用紙を持って、私のところへ来てくれました。
その用紙を見ると、「どんな症状ですか?」という項目に「睡眠時無呼吸症候群」があったので、気後れが無くなり安心しました。
簡単な問診が終わり、酸素濃度を測ったら、「95%」でした。
看護師さんは、少し驚いたようです。

呼吸器科の看護師さん
呼吸器科の看護師さん
息苦しいとか、ありませんか?

だんなぽん
だんなぽん
は・・鼻が詰まり気味です

呼吸器科の看護師さん
呼吸器科の看護師さん
そうですか・・・
では、血圧を測定しておいてください。

127だったので、まあまあでした。
自宅で計ると150を超えることがあるのですが、病院で計ると120~130の間に収まるのは、なぜなのでしょう??

いざ、診察!

更に待つこと30分、やっと私の名前が呼ばれました。
診察室に入ると、先生は問診票を熟読してくれていたようで、症状について聞かれることはありませんでした。

呼吸器科の先生
呼吸器科の先生
睡眠時無呼吸は、どうしてわかったんですか?
だんなぽん
だんなぽん
家族に指摘されました。

これだけの会話で質問は終了です。
先生はパンフレットを見せながら、説明してくれました。

呼吸器科の先生
呼吸器科の先生
睡眠時無呼吸は、太りすぎや飲酒、喫煙、ストレス、睡眠不足などで起こります。
だんなぽん
だんなぽん
・・・はい
呼吸器科の先生
呼吸器科の先生
これは、治る病気です。旦那ぽんさんは、まだ若いんですから、治しましょう。

そう言って、睡眠時無呼吸症候群について、説明してくれました。

睡眠時無呼吸症候群の定義

睡眠時:Sleep
無呼吸:Apnea
症候群:Syndrome

この頭文字を取って、SASと呼ばれる病気だそうです。

だんなぽん
だんなぽん
サザン・オール・スターズみたいやね!
よめにん
よめにん
こらこら、他人ごとみたいに言うな!

睡眠中に10秒以上呼吸が止まる状態を「無呼吸」と言い、一晩(7時間)の睡眠中に無呼吸が30回以上起こるか、1時間当たり5回以上起こる場合にSASと診断されます。

SASを発症すると、大きな音のいびきをかいたり、起床時の頭痛や日中の強い眠気などの症状が起こります。
特に、日中の眠気については仕事に大きな支障がでるばかりでなく、車を運転していたら重大な事故につながる可能性が出てきます。
先生は、この点をかなり心配していました。
更に、先生はSASの症状や種類と原因について説明して下さいました。

SASの症状

眠っている時には、以下のような症状があるそうです。
・いびきをかく
・呼吸が止まる
・呼吸が乱れる
・息が苦しくて目が覚める
・何度も目が覚めてトイレに行く

日中、活動している時にも、以下の症状がみられます。
・強い眠気を感じる
・よく居眠りをする
・午前中に頭痛を感じる
・記憶力や集中力が低下する
・疲れが取れない、倦怠感がある

SASの種類とその原因

SASには中枢系と閉塞性の2つの種類があり、それぞれに原因が異なります。

【中枢系SAS】

SAS患者全体の数%と少ない病気で、脳から「呼吸しろ」という指令が出なくなるという呼吸中枢の機能が働かなくなることにより発症します。
原因は色々と考えられますが、心臓の機能が低下した人に多く見られると言われています。

【閉塞性SAS】

SAS患者の大半は、閉塞性SASと言われています。
仰向けに寝ることで、下が喉の奥へ下がってしまう事で気道が塞がり空気の流れが止まることにより発症します。
無呼吸でも、腹や胸は動き続けている点が中枢系SASと異なる点です。
いびきも発生します。
肥満体系の人に多い症状ですが、痩せている人でも「小さい顎」「短く平面な顔」「扁桃腺が大きい」などの条件で発症したり、加齢により舌や喉の筋力が衰えている人も発症することがあります。

この他にも、先生はSASによる合併症や診断、治療のプロセスを説明してくれました。
それらについては、又、明日、お話しします。