おはようございます、旦那ぽんです。
昨日に引き続き、今日もいびきについてお話しします。
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【いびきラボ】スマホアプリは侮れない!
昨日は、睡眠中のいびきを観察、分析するためにスマホアプリを導入するところまで、お話ししましたね。
今日は、アプリの測定結果からお知らせしましょう。
ひええ!!
オレンジのところが轟音ゾーンです。
睡眠時間の51%がいびき!
これでは、窒息してしまいます。
ちなみに、『結果』をタップすると、録音したいびきを再生して確認することができます。
睡眠時無呼吸症候群とは?
昨日お話ししたように、いびきは何らかの理由によって呼吸をする際の気道が狭くなり、その空気抵抗で粘膜が振動して発生するというメカニズムです。
特に、肥満の人は首回りに脂肪が付いているので日常的に気道が狭くなっている上に、仰向けで寝ると引力で舌が下がり気道を塞いでしまうので、より激しくいびきをかくことになるのです。
更にひどくなると、気道が塞がったままとなり、数分間呼吸が停止することになります。
これが、睡眠時無呼吸症候群です。
人間の身体や脳には、常に新鮮な酸素が必要です。
特に、睡眠中は1日活動して疲れた体が休養する時間なのですが、睡眠時無呼吸症候群を発症すると体内の酸素が減っていくので、様々な障害を発症します。
まず、睡眠が浅くなり、夜中に何度も目が覚めたり、息苦しさを感じたり、むせる人もいるようです。
睡眠が浅いために、起床しても熟睡感が無くスッキリと起きられない、疲れが残っている感じがする、身体が重い、頭が痛いなどの自覚症状がでるようです。
更に、日中も強い眠気に襲われたり、いつも疲労感が残っていて集中力がない、だるい、倦怠感があるなどの症状もでてきます。
睡眠時無呼吸症候群による障害
睡眠時無呼吸症候群が続くと、様々な合併症を引き起こす危険がでてきます。
睡眠中に呼吸が止まるだけでなく、気道が狭くなるだけでも十分な呼吸ができなくなって、身体や脳は低酸素状態になります。
呼吸が再開すれば酸素が供給されるようになるので、体内の酸素濃度は正常に戻りますが、しばらくして無呼吸になると再び酸素不足になり、呼吸が再開して元に戻る・・・
この状態を繰り返していると、血管や脳に負担がかかり認知機能に影響が出てくることが報告されています。
又、人間の身体は日中には『交感神経』が働き、就寝中は『副交感神経』が優位に働いて身体や脳の疲れを回復へ導いてくれます。
しかし、睡眠時無呼吸症候群を発症すると、止まっている呼吸を再開するために交感神経を使うので脳が起きた状態になり、睡眠が中断してしまいます。
身体が休んでいる状態でも脳が覚醒していますから、2つの自律神経の調節機能のバランスが崩れてしまいます。
すると、ホルモンの分泌異常や体調不良を引き起こす原因になると考えられています。
睡眠時無呼吸症候群による合併症
高血圧
睡眠時無呼吸症候群と高血圧の関係を考えてみましょう。
先ほども言いましたように、止まっている呼吸を再開するときには脳が起きた状態となり、交感神経が優位に働くので血圧が上昇します。
呼吸が再開して睡眠状態になると副交感神経が優位になり、この無呼吸と呼吸再開を繰り返すことにより血圧変動が継続してしまうのです。
不整脈・虚血性心疾患
不整脈は心拍のリズムが乱れることで、睡眠時無呼吸の症状がある人は不整脈を発症するリスクが通常の2倍、重症の場合は4倍以上になるという報告があります。
一方、虚血性心疾患とは、心臓の冠動脈が狭くなり血流が悪くなる疾患で、一時的なものは「狭心症」、完全に冠動脈が詰まって血流が止まり心臓の細胞が壊死する状態が「心筋梗塞」です。
冠動脈の血流が悪くなる原因の中には動脈硬化もあげられますが、睡眠時無呼吸症候群が重度になるほど動脈硬化が進むという報告があります。
脳卒中
心臓の血管が詰まる人なら、脳の血管もヤバイです。
血管が詰まると「脳梗塞」、詰まった血管が破裂すれば「脳出血」で、これらを総称して脳卒中と言います。
睡眠時無呼吸症候群の人は、脳卒中を発症するリスクが3倍以上になるという報告があります。
その他にも、因果関係は解明されていませんが、睡眠時無呼吸症候群を発症すると糖尿病になるリスクが1.6倍に上がるという報告があります。
睡眠時無呼吸症候群が合併症を引き起こすメカニズム
ここまでの情報を整理します。
人間の血圧は、日中は活動するために交感神経が働いているので血圧が上昇していますが、睡眠中は身体を休めるために副交感神経が優位に働き血圧を下げてくれます。
しかし、睡眠時無呼吸症候群は睡眠中に止まった呼吸を再開させるために交感神経が活動するので、血圧が上昇してしまいます。
夜間の血圧が上がることで日中の血圧も上がってしまうため、高血圧に繋がるのです。
血圧が高くなると血管内部に高い圧力がかかり、内壁が傷つきます。
血管の内壁に損傷ができると、血液中の酸化コレステロールが血管壁に取りこまれて塊となります。
すると血管が固くなったり、内部が狭くなって血流が悪化します。
更に、塊が剥がれて血流に乗ると細くなった血管内部で詰まって脳梗塞や心筋梗塞を発症するのです。
これらの症状は、睡眠時無呼吸症候群を治療することで、全て解決します。
旦那ぽんも、高血圧、狭心症、不整脈を発症済みなので、すべての原因は睡眠時無呼吸症候群にあると考えられます。
早急に、無呼吸治療に取り組まなければヤバイです!!