前回は、モーツァルトの音楽には医療的な効果が期待できるという話をしました。
音楽とリラックス効果について書いていたら、半年ほど前のラジオ放送で『癒しの周波数528Hz』という特集を放送していたことを思い出しました。
周波数とは?
音は空気中で物体が振動することによって発生します。
物体が発生した振動が、周囲の空気を振動させて音は進んでいきます(音速=340m/秒)。
物体が1秒間に何回振動するかによって『音の高さ(音程)』が決ります。
1秒間に1回の振動を『1Hz(ヘルツ)』と定義し、振動が速くなる(1秒間の振動回数が増える)ほど、音の高さ(周波数)は高くなります。
ソルフェジオ周波数
人間が聴くことができる周波数は20Hz~20,000Hzと言われていますが、その中で「528Hz」の高さの音には人を癒す効果があるのです。
又、ソルフェジオ周波数は、528Hzを含めて9つの周波数があり、海外では古くから聖歌やヒーリング治療に取り入れられていたようです。
9つの周波数
某ラジオ番組の受け売りになってしまいますが、9つのソルフェジオ周波数とその効果について、ご紹介いたします。
174Hz | 心を安定に導く周波数と言われています。 ソルフェジオ周波数の中では一番低い音なので、聖歌などで合唱することで音が共鳴して落ち着いた気分になったり、自信が持てるという効果が期待できます。 |
---|---|
285Hz | 自然治癒力を促し心身を整える効果があると言われています。 |
396Hz | 罪の意識や恐怖心、トラウマなどの不安な感情を緩和させる効果が期待できます。 |
417Hz | ストレスを生み出すようなマイナス思考に働きかけ回復力を高める変容を促す周波数と言われています。 |
528Hz | ソルフェジオ周波数の基本となる「奇跡の周波数」とも呼ばれています。 過度なストレスでダメージを受けてしまったDNAを修復すると言われています。 |
639Hz | ネガティブな気持ちが一掃され、自分だけでなく周囲への愛情も湧いてくる「調和の周波数」と言われています。 |
741Hz | 表現力を開花させ、コミュニケーション能力を向上させる効果が有ると言われています。 |
852Hz | 脳の奥にある「松果体」を活性化し、洞察力や直感を高めると言われています。 |
956Hz | 脳が活性化し、スッキリとした気分になると言われています。 |
ロックにもソルフェジオ周波数を使った楽曲がある!?
癒しの洋楽で代表的なアーティストと言えば「エンヤ」さんですが、1960年代を代表する世界的なバンド「ビートルズ」の楽曲にも、ソルフェジオ周波数を使った楽曲があるのです。
1966年にリリースされた「Revolver(リボルバー)」に収録されている「Tomorrow Never Knows(トゥモロー・ネバー・ノウズ)」という楽曲は、C(ドミソ)の和音だけで作曲されています。
528Hzは、音階では「C(ド)」に近い高さなので、この楽曲は癒しの音階が鳴りっぱなしということになります。
しかし、故ジョン・レノン氏は、作曲当時はソルフェジオ周波数を意識しておらず、「ダライラマが山頂で説法しているイメージ」とメンバーに説明していたそうです。
この曲を聴いて癒されるか否かは人によると思いますが、個人的には「どうですかね~?」って感じです。
この他にも、インドの民族楽器であるシタールの共鳴弦(細い十数本近い弦)もキーをCメジャーにチューニングするという話を聞いたことがあります。
確かに、シタールの演奏を聴きながら瞑想に入るという文化が有りますから、癒しの効果はあるのだと思います。
このように数多くの「癒しの音楽」が存在しているのですから、ストレスが多い現代人は積極的に取り入れていくべきだと思います。