前回は、難聴を発症してから通院、楽天ブックスで「補聴器リハビリ」が掲載された書籍が販売されている話までいたしました。

今日は、その続編です。
音を聞いているのは耳ではない!?
まず、難聴や耳鳴りの原因について、お話ししましょう。
と言っても、先日購入した『耳鳴りの9割が治る最強療法』からの受け売りですけど・・
早速本題です。
音の入り口は耳です。
そもそも、音は空気中で物体(音源)が振動する事によって発生し、周囲にその振動が広がり、皆さんの耳の鼓膜を振動させるのです。
鼓膜で感知した空気の振動は、耳小骨で大きくなり、蝸牛で電気信号に変換されて脳へ伝わります。
つまり、音が聞こえるということは、外耳から入った空気の振動が電気信号に変換されて、脳で聴いているということなのです。
ですから、音が聞こえにくい「難聴」という症状は、
外耳(集音)→中耳(増幅)→内耳(電気変換)
という『音の伝達経路』に問題があるということなのです。
聞こえにくい音があると、脳は無意識のうちに、その音を聞き取ろうと頑張ってしまい興奮状態になります。
その状態が継続すると、耳鳴りを発症するのです。
【補聴器リハビリとは?】
一口に難聴と言っても、全ての音が聞こえないというわけではありません。
人間が聴くことができる周波数(音の高さ)は、低音域は20Hz(ヘルツ)~高音域は20,000Hzと言われています。
私が授業で実験した限りは、条件や再生機器にもよりますが、50Hz~15,000Hz程度は認識できる学生が多かったです。
さて、難聴は、このすべての周波数の聴力が落ちるのではなく、特定の周波数についての聴力が落ちるという特徴があります。
私の場合、2,000Hzをピークに低音、高音ともに下がっていました。
言い換えると、2,000Hz以外の音は聴くのが苦手ということなのです。
ですから、苦手な周波数を大きくして聴くことができれば、脳が頑張らなくて良くなるので耳鳴りが無くなるというのが【補聴器リハビリ】のメカニズムなのです。
前回、ご紹介した「耳鳴りの9割が治る最強療法(マキノ出版ムック)では、2015年3月4日に放送された『ためしてガッテン(NHK総合テレビ)』の内容を始め、耳鳴りや難聴のメカニズムに関して分かりやすく書かれていますので、難聴や耳鳴りでお悩みの方は、是非、一度手に取ってご覧ください。
補聴器リハビリ開始!!
この本によりますと、補聴器リハビリを導入している病院は関東地方は3か所、しかも、そのうち1か所は宇都宮です。
都内には2か所しかありません。
1つは港区、もう一つは信濃町の慶応義塾大学病院です。
ネットで調べた所、宇都宮と三田の病院は同系列で、やたらと待ち時間が長いという評判でした。
大学病院については、東京タワーのそばにある大学病院でかなりヒドイ治療をされた経緯があったので気が進みませんでしたが、一応、慶応義塾大学の病院なので安心だろうと思い、こちらへ転院することにしました。
取りあえず、現時点でお世話になっている病院に電話をして紹介状を書いてもらいました。
紹介状を受け取り、大学病院へ予約の電話を入れたら、4日後の10時の枠が空いているとのことでした。
予約をいれてもらったら、「初診の方は1時間前にお越しください」と言われました。
と思いましたが、「はい」と答えて、予約完了。
新しい治療法が見つかると、すぐにでも試してみたくなるのは誰でも同じだと思います。
ちなみに、拝借していたリオネット補聴器は1週間ほどで返却しました。
料金は、一切発生しなかったので、病院の紹介状の御利益なのだと思います。