原因不明の難聴
前立腺の放射線治療が終わり、5月のGWが終わった頃に、咳と鼻水が出るようになりました。
市販薬を数回服用して、風邪の症状は治まったのですが、耳に何かが詰まったような違和感とヒャーっというような耳鳴りが残りました。
幼少期に何回かこのような症状が有り、中耳炎と診断されていたので、今回もそんなに大袈裟なものではないだろうと考えて、近所に耳鼻咽喉科を受診しました。
1軒目の耳鼻咽喉科
この病院は、かかりつけの歯科医の隣にあったので、昔から存在は知っていました。
ネットの情報では、東大卒の女医さん(おばあちゃんというほどの年齢)が開業している病院で、民家を改装して病院にしたような構造になっています。
結構繁盛している病院ですが、患者さんはお年寄りばかりなので、古くからの「お馴染みさん」が多いのかもしれません。
このおばあちゃん医師が一人で診察しているので、患者さんを問診してから聴力検査を受診(別の看護師が対応)させ、その間に別の患者を診察するという、慌ただしいペースで診察が進んでいきます。
私の番が回ってきました。
取りあえず問診を受けて、聴力検査室へ。
といっても、個人の家を改装したと思われる構造の病院なので、検査ブースも「以前は子供部屋だったんじゃない?」と思うような和式の引き戸がある部屋に設置されていました。
聴力検査が終わり、「突発性難聴」と診断されて、1週間分の薬を処方されました。
【突発性難聴とは】
いきなり発症する難聴の総称です。
突発的に難聴になるもので、徐々に聞こえにくくなったという日常的に進行する難聴とは異なります。
原因不明で突然に内耳性の感音性難聴を発症するもので、原因が判明している場合は病名が変更されます。
50~60歳代に多く発症例が見られますが、男女や遺伝的要素は関係ないようです。
1週間、薬を服用しても改善されなかったので、再度、受信したのですが、おばあさん医師は明確な診断が下せず、とりあえず、漢方薬を2週間処方されました。
ちょうど月替わりだったので、別の病院を受診することにしました。
2件目の病院
今度の病院は、完全予約制です。
前日の19時からネットやスマホで予約を受け付けが開始されます。
私は、毎回、専門学校の授業中なので、嫁にんに予約を入れてもらっていたのですが、結構な争奪戦らしいです。
おまけに、予約システムの都合上、予約時間前に外来受付を完了しないと、せっかく取った予約がオートキャンセルになるという縦割り行政!
しかし、現在の診察状況がモニターに表示されるので、イライラすることなく待つことができます。
ここは、前の病院と違って、幼児が多い病院です。
私も、幼少期に耳が痛くなって、母親に耳鼻科へ連行されたことを思い出しました。
病院のHPでは、この地に開業して1~2年程度しか経っていませんが、大変な盛況ぶりです。
その病院には1ヵ月(3回受診)しました.
メニエール病の疑いありとの診断で、薬を処方してもらいましたが、一向に症状が改善されません。
【メニエール病とは】
内耳の内リンパ水腫が原因で、激しい目まいや難聴、耳鳴りを発症します。
主な症状としては、以下のような項目があげられます。
①めまい(突然、経つこともできないような激しい回転性のめまいが数十分間続く)
②難聴(特に低音が聞こえにくくなる)
③耳鳴り
④耳に物がつまった感じ
それぞれの症状は同時に発症したり、別々のタイミングで発症するなど、一概ではありませんが、症状の出方によって「蝸牛型メニエール病」「前庭型メニエール病」「レルモワイエ症候群」などに分けられます。
私の場合は、めまい以外の②難聴(低音)、③耳鳴り、④耳閉感の症状があるので、蝸牛型メニエール病にあてはまります。
最終的に、「この病気は一生付き合っていくしかありませんね。」と言われて、補聴器屋さんに紹介状を書いてもらうことになりました。
2週間、無料で貸し出しをしてもらい、調子が良ければ購入することになりそうです。
補聴器屋さん
紹介してもらった補聴器やさんは、なんとリオネット!!
ウチの母親がお世話になっているお店でした。
母親の時と同様に、なんやかんやと相談にのってくれ、耳掛け式の製品を1週間レンタルすることになりました。
散々、細かい注文をつけて調整してもらった補聴器ですが、どうしても中高音がキンキンするのがカットできません。
これは、補聴器の構造上、仕方がないのかもしれません。
それよりも、一番の問題は、低音が聞こえないことです。
ヘッドフォンをしても、右だけがシャリシャリとした音のままです。
ちょうど、満員電車で隣の人のイヤホンから音が漏れているような感じです。
しかも、聞こえ方にムラがあるので、専門的な言い方をすると【スピーカーが飛ぶ間際】の音のようです。
これでは、日常生活は問題ないかもしれませんが、ミキシングエンジニアや専門学校の仕事は廃業しなければなりません。
そんなときに楽天ブックスで難聴治療の本を探していたところ、「補聴器リハビリ」という医療があることを知りました。