健康

亜麻仁油の効果とは?エゴマ油との違いは?加熱しても大丈夫?

TVの健康番組でよく亜麻仁油はエゴマ油は良いって言いますよね。

でも具体的に何がどう良いの?
ということで、調べてみました!

ちなみに我が家では1年ほど続けています!

亜麻仁油とは?

亜麻仁(アマニ)油は、亜麻の種子から得られる油です。
亜麻仁にはα-リノレン酸やリグナン、食物繊維が豊富に含まれています。

α-リノレン酸

体内では作ることのできない必須脂肪酸のひとつオメガ3脂肪酸です。摂取すると体内でEPAやDHAに変換されます。

美肌
肌の細胞膜を構成するのに必要な必須脂肪酸の1つで、しみやくすみの原因となるメラニンの合成を遅らせる働きがあります。

腸活
オメガ3系脂肪酸には、腸の動きを滑らかにする働きがあります。

糖尿病の予防
血中のLDL(悪玉コレステロール)の値を下げ、中性脂肪を下げる作用があります。

高血圧・動脈硬化の予防
オメガ3系脂肪酸には、血圧を下げる効果や動脈硬化を予防する効果があります。

脳卒中の予防
アメリカの医療センターの研究によると、α-リノレン酸の摂取量が0.06%増えると脳卒中のリスクが28%減るという研究結果が発表されています。

うつ病の予防
α-リノレン酸が不足するとうつ症状を引き起こす可能性があると言われているため、α-リノレン酸を摂取することでうつ病の予防になります。

認知症、アルツハイマー病の予防
脳の神経細胞が活発に動くようになり、認知症やアルツハイマーの予防に効果があるとされています。

アンチエイジング
オメガ3脂肪酸(α-リノレン酸)はアンチエイジング効果が高いことで有名です。

心疾患の予防
血中のLDLを下げる働きや、血栓ができるのを防止する働きがあるため心疾患の予防にも効果が期待できます。

必須脂肪酸とは?
体内で合成できないために摂取する必要がある脂肪酸のことです。

EPAとは?
EPA(エイコサペンタエン酸)は鰯や鯖、鯵などの青魚に多く含まれるn-3系脂肪酸の一つです。
血液サラサラ効果やコレステロールや中性脂肪を下げる効果や、血圧を下げる効果、免疫調節作用、脂質代謝改善作用などがあると報告されています。

DHAとは?
DHA(ドコサヘキサエン酸)は、脳の機能を向上させたり、抗うつ作用があるとされています。

リグナン

植物に含まれているポリフェノールの一種で、極めて高い抗酸化作用があり、ファイトケミカルの一種です。

肥満予防・改善
リグナンに含まれるSDG(セコイソラリシレジノールジグルコサイド)という抗酸化性の高いポリフェノールには、悪玉コレステロールを抑制し、肥満予防に効果があることがわかっています。

抗がん作用
がんの原因とされる活性酸素を除去する作用が高いため、がん細胞を破壊し、がんを予防する効果が期待できます。

糖尿病の予防
SDGは活性酸素を除去する作用にも優れているため、糖尿病の予防にも効果を発揮すると言われています。

心臓病を予防
血中のLDL(悪玉コレステロール)の値を下げる作用があり、心臓病の予防に効果があるとされています。2003年に行なわれたフィンランドの大学では心臓病のリスクを著しく低下させたという研究が発表されています。

血圧コントロール
SDGにはLDLを減らし、HDL(善玉コレステロール)を増やし、動脈硬化を予防するのに有効だったという研究成果が発表されています。

血液サラサラ
血液をサラサラにして血糖値を正常にする効果があります。

更年期障害を改善
リグナンはエストロゲン(女性ホルモン)と似た働きがあるため、更年期障害の予防・改善効果が期待できます。

アレルギー反応を抑える
花粉症やアトピー、喘息などといったアレルギー反応を抑制する効果があります。

前立腺の改善
スコットランドで行われた研究で、リグナンを摂取量が多いほど前立腺の健康状態が良好であることが発表されています。

AGAの進行を抑える
体内のリグナン量が多いほど、AGAの原因であるDHTと呼ばれる男性ホルモンの発生を抑制する働きがあることあることがわかっています。アマニ油を摂取することで、髪の成長速度が大幅に改善されたという研究結果もあります。

ファイトケミカル
植物のみに含まれる抗酸化成分です。

※リグナンは市販されている亜麻仁油に必ず含まれているとは限らないようです。(ニップンの亜麻仁油には含まれていないそうです)

亜麻仁油は加熱して大丈夫?

亜麻仁油は熱に弱いので、加熱して使うのはNGです。ドレッシングとして使うのがおすすめです。

我が家では毎朝トマトジュースにスプーン1杯分入れて飲んでいます。さらっとしているのと、臭いがないので飲みやすいですよ!

エゴマ油とは?

エゴマ(荏胡麻)油は種子から絞った油です。
地方名はジュウネンと言い、福島県で広く栽培されていて、ジュウネン味噌やジュウネンドレッシングというのを見かけます。

シソ科なのですが、シソのような爽やかな香りではなく、独特な香りがします。

ちなみに以前、エゴマ油を亜麻仁油と間違えて買ってしまい、トマトジュースに入れてみたのですが独特の香りが強く私は苦手でした。よってだんなぽん用となりました。

α-リノレン酸

エゴマ油の最大の特徴はα-リノレン酸の量です。

エゴマ油に含まれるα-リノレン酸は、血中の脂肪やコレステロールの値を下げる働きがあり、動脈硬化、心筋梗塞などの心疾患、脳梗塞などの脳血管疾患のリスクを軽減させることに繋がります。(α-リノレン酸の効果については↑をご覧ください)

エゴマ油は加熱して大丈夫?

エゴマ油も亜麻仁油同様、熱に弱いオイルなので加熱はNGです。

ただし、香りに癖が強いのでそのまま飲むのはキツイかもしれません。

エゴマ油の品質に注意!

国民生活センターから見た目だけでは分からない、えごま油の品質 という資料が公開されています。

亜麻仁油と比較すると安いものも多いので、同じような効果ならエゴマ油でもいいかなーと思うかもしれませんが、品質が怪しいものも出回っているようで購入するならちゃんとしたメーカーのものが安全だと思います。

そして亜麻仁油と値段が同じくらいであるなら、臭いの面から私は亜麻仁油のほうがいいなと思いました。

食用オイルソムリエとは?

亜麻仁油やエゴマ油、オリーブオイルやごま油など、様々なオイルを使っているという人の中には、もっと色々なオイルの効果・効能を知りたい、使ってみたいと思った人もいると思います。

そんな方にオススメするのが食用オイルソムリエという資格です。

食用オイルソムリエとは、食用オイルに関する幅広い知識を有することを証明する資格です。

オメガ3、オメガ6、オメガ9脂肪酸などといったのオイルの分類や、リノール酸やオレイン酸、αリノレン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸などの成分に関しての知識も必須となります。

オリーブオイルやホホバオイル、ココナッツオイル、ひまし油、エゴマ油、亜麻仁油、ごま油、アーモンドオイル、アボカドオイル、アルガンオイル、マカダミアナッツオイル、ペカンナッツオイル、クルミ油など、それぞれのオイルごとの特性や健康に対する有効な効果、美容効果、ダイエット効果などを熟知し、求める効果・効能にあったオイルを選んで使用することのできる技能・知識を有している方に資格が与えられます。

などで検定が行なわれています。