薄毛・ハゲは日陰のイメージ?
薄毛の人は、そのことについて劣等感をもっていることが多いと思います。
「何とか隠そう」とか「目立たないようにしたい」と思うのは当り前のことだと思いますが、そのことでコソコソするのが日陰のイメージにつながるのだと思います。
かつて私もそうでした。
薄毛=恥ずかしい
この発想は、日本人だけかもしれませんね。
外国人の場合、サッカーのジダンさんや映画俳優のブルース・ウィルスさんのように、包み隠さずあっけらかんとしているのが一般的なのかもしれません。
余談ですが、私の音楽の師である「サイモン&ガーファンクル」のアート・ガーファンクル氏のトレードマークである金髪アフロヘアーもかつらだそうです。移動中は「ツルッパ頭」のままで過ごし、ステージの上では被るのだとか・・。映像を見た友人の話なので、本当のようです。
日本人の場合は、何とか隠したくて、バーコードのような無理やりなヘアスタイルにするから、余計に滑稽に見えるのかもしれません。
某大国の大統領の場合は金髪だから何とかなっているだけで、あれと同じ髪型を日本人がやって街中を歩いたら、二度見、三度見の嵐になることうけ合いです。
それなら、堂々と海老蔵さんのように坊主頭にした方がカッコ良いと思います。
いずれにせよ、薄毛を隠そうとする姿勢が「影のイメージ」という日本の文化を築いているのではないでしょうか?
本人がコソコソするから周囲が気を使う

そんな薄毛を隠す最有力なアイテムが男性用かつらですが、導入するにはかなりの勇気が要りますね。
何とか、バレないように導入したい。
薄毛を隠したいと思う人は、必ず、そう考えるはずです。
そのためには、徐々に増毛を繰り返して周囲の目を慣れさせていくという方法をとるのが一般的ですが、周囲の人が本当に気付いていないわけがありません。
私自身、増毛を繰り返している時は、「何か変わった?」という言葉をよくかけられましたし、ストレートな人は「濃くなった?」とハッキリ言ってきます。
同僚だから明るく接してくれますが、これが職場の上司だと、そういうわけにはいきません。「○○部長、ひょっとして被った?」なんてヒソヒソ話をされることうけ合いです。
部下の人たちは、本人の目の前でそんな噂話ができるわけありませんから、陰でコソコソし始めますし、よほど鈍感でない限り、本人も噂にされていることは薄々わかるはずです。こうなると、お互いに気まずいだけになってしまいます。
又、仮に毎日、顔を合わせている人なら気が付かずに増毛を繰り返すことができると思いますが、久しぶりに会う友人や親戚などは中間工程がありませんから、結局、バレてしまいます。
職場の先輩の話
このように、隠すから後ろめたくなり、周囲も気を使う悪循環になるのですから、そうしなければいいのです。
私が世話になっていたスタジオに、私より年下の先輩がいました。彼はM字が絶賛上昇中で、日頃から「被る」と言っていました。
そんな或る日、彼がいきなり、フッサフサの濃毛で出社してきました。
「おう、とうとう被ったぜ!」と言って堂々と入室してきた彼を見て、誰も笑う人はいませんでした。
ビックリしたのもありますが、見違えった容姿に「かっこよくなったね~」という賛辞の言葉が繰り返されていました。特に、男性よりも女性にウケていたのが印象的でした。
このように、本人が隠さずに堂々としていれば、恥ずかしいとか日陰のイメージは微塵もなくなるのです。
翌日にはかつら騒動も収まり、いつもの日常に戻りましたから、本人が気にするほど周囲の目はあなたの薄毛に関心を持っていないということですね。
このように、明るくカミングアウトしながらかつら生活に入れば、無駄な労力と金銭を使わずに済むという良い例だと思います。

人間は生き物、かつらは作り物
さて、かつら生活に入っても、まだ安心することはできません。
それは、人間は生きているということです。
生き物は、加齢による老化は避けられません。しかし、かつらに劣化はあっても老化はありません。
どういう事かと言いますと?
かつらが必要な人は、若年層よりも中高年層が多いはずです。
私がアデランスの扉をたたいたのは、30歳半ば頃でした。仮に35歳でかつらを作って10年間使えば45歳です。35歳の顔と45歳の顔を比較した場合、45歳の方がシワやタルミ、シミなどが増えて「老け顔」になっていることは明らかですね。
でも、髪の毛だけは若いままって、変じゃないですか?
私が、それに気が付いたのは、写真に写った自分を見た時です。
ちょうど、「世界まる見え!テレビ特捜部」に出ているビートたけしさんのギャグで被っているかつらのような感じで、明らかに不自然なのです。
こんなに不自然なら、初対面の人にも気づかれてしまうのではないか?
そんな不安が頭をよぎりました。
ここは、老け頭用のかつらを新調するか?
いやいや、もう一人暮らしではないのだから、そんなところにお金はかけられない・・・
様々な葛藤が渦巻いています・・・

果たして、どうすべきか!?
長くなりそうなので、続きは、また!!