かつらユーザーは外泊が恐怖!?
こんにちは、旦那ぽんです。
今日も男性用かつらの苦労話です。

増毛の時は気が付かなかったのですが、かつらに変えてから一番苦労したのは「外泊」です。社員旅行なんて、もう最悪!宿泊先が温泉だった場合は入浴しないと不自然ですし、風呂に入れば洗髪するのも当然です。そんな時は、宴会で酔いつぶれて寝たふりをするしかありません。
入浴を何とか誤魔化しても、今度は恐怖の雑魚寝タイムです。いつもは外して寝るのですが、この時ばかりは外せません。でも、被ったままで眠ると、かつらの固定ピンが当たって痛いです。それよりも、寝ている間にズレたり取れたりしないかと考えると、安心して眠ることができません。なるべく熟睡しないように気を張った状態で、うとうとするしかありませんでした。
嫁にん登場!!
そんな「緊張のズラ生活」を送っていた私ですが、お付き合いをする女性と出合うことができました。
今の奥さんである「嫁にん」です。
なんと、24歳も年下です。
かつらを被っていなければ、こんなに若い女性がお付き合いしてくれるはずもありません。
270万円+70万円の大金をはたいた「ズラ生活」が、やっと報われた瞬間です!!
ほどなくして、一緒に住むことになったのですが、さて、困りました。
そうです!
「ズラ生活」を知らない人と同居している限り、かつらを外すわけにはいかないのです。そこで思い出したのが、「新参者(3個めのかつらの名前)」を作った時に、アデランスのスタッフさんが「固定はピンにしますか?それとも自毛に縛り付けますか?」と聞いてきたことです。
これだ!
かつらを自毛に固定してしまえば、余程のことが無い限り外れまい!!

早速、アデランスへ向かい、「新参者」を自毛に固定してもらいました。なかなかいい感じです。
ピンで固定するタイプは、固定ピンの分がどうしても浮いてしまうので被った感じが「パンチョ伊藤さん」になってしまうのですが、自毛固定式ならば地肌に密着しているので、違和感がありません。
おかげで、嫁にんにバレることなく同居生活をスタートすることができました。
自毛固定式のデメリット
かつらを自毛に固定してもらう事で、外泊や社員旅行も怖くなくなりましたが、それでもいくつかの不具合がありました。
【シャンプー&リンスがつらい】
自頭もかつらもクリーニングしなければなりません。
このシャンプーが問題です。
人間用のシャンプー&リンスを使うと、メット用かつらくんのように崩壊してしまうかもしれません。しかし、そんな心配は無用でした。
アデランスのスタッフさんが「自毛と製品(かつら)のどちらにも使えるシャンプーがありますよ」と教えてくれたので、ひとまず解決。
帰宅後、お風呂に入りシャンプーをしようと思った時に、いつものようにシャンプーを手に取ってワシャワシャと洗えないことに気が付きました。
かつらの洗い方は、洗面器にぬるま湯を入れシャンプーを溶かしこんでかつらを浸けるという方法ですが、着脱不能となった状態では、この方法は不可能です。
仕方がないので、頭を洗面器のに入れて三点倒立のように頭頂部を底面に付けて可能な限り頑張る!という方法を編み出して、何とか乗り切りました。
【自毛が伸びてくると!?】
人間の髪の毛は1ヶ月で1cm程度伸びると言われています。これは、かつらを固定している自毛も同様です。つまり、自毛が伸びてくるとかつらの固定が緩くなってくるのです。
通常は1ヶ月に1回アデランスの店舗で固定している自毛を切って、かつらを外してメンテナンス&頭皮ケアをしてもらうのですが、実際には2週間ほど経つとかつらがグラグラとしてくるので我慢できなくなってきます。

この頃から、「ヘドバン」は禁止です。1ヶ月も経つと、「おじぎ」もヤバい状態になり、かなりストレスが溜まってきます。
嫁にんにバレる!!
それでも頑張って、嫁にんの前では「Notズラ男」を演じていたのですが、ある日、仕事から帰ってくると、嫁にんがニヤニヤしながら何かを持ってヒラヒラさせています。
よく見ると、アデランスで貰った「脂取り紙」です。
昨日、貰ってきて食卓の上に置きっぱなしだった・・・
すかさず、突っ込みを入れる嫁にん。
タジる旦那ぽん。
何やら、以前から嫁にんにはバレていたようで、
と言っておりました。
いえいえ、そんな他力本願なことしませんってば!
かくして、隠し事の無い健全な「戌年夫婦」が完成したのでした。
その後、即効で自毛固定式をピン固定式に戻したことは、言うまでもありません。
固定式にすると、かつらの劣化は早くなります。
クリーニングやメンテナンスが満足にできなくなってしまうので、当然かもしれません。
なるべく長く使いたい人は、着脱可能な固定方法にしたほうが良いと思います。
さて、次回は男性用かつらシリーズの最終章になります。
かつらユーザーが必ず通らなければならない、御英断について考えてみましょう。